第一章:ダンジョンの深層へ
第一章:ダンジョンの深層へ
【ダンジョン 第2層:古代の回廊】
ダンジョンの奥へと進むにつれ、通路はより入り組み、環境も複雑になってきた。
壁には古びた刻印が彫られ、足元の石畳は不規則に割れている。
そして、俺は慎重に地面を観察しながら歩いていた。
(素材集めも重要だからな……)
ダンジョンには、モンスターだけでなく、武器やスキルの強化に使える**「素材」**が点在している。
特に、俺の職業である「錬金召喚師」は、それらを組み合わせて新たなアイテムを生み出せるのが強みだ。
(……お、あった。)
俺は足元に転がっていた鉱石を拾い上げた。
【アイテム入手:魔力鉱石(下級)】
•魔力を微弱に蓄えている鉱石。錬金素材として使用可能。
•武器や防具の強化、スキルの補助に使える。
「これなら、試せるかもしれないな……」
俺はその場で座り込み、**錬金精製(N)**を発動させた。
──魔法陣が展開される。
光の円が地面に広がり、その中心に俺が持っている素材が浮かび上がる。
錬金精製は、通常の錬金術とは違い、ガチャやモンスターから得た素材を「別のもの」に変化させるスキルだ。
「……よし、いけるか?」
俺は手をかざし、魔力鉱石(下級)に「魔獣の血」を加える。
──ゴゴゴゴ……ッ!
魔法陣が活性化し、素材同士が融合する。
空気がわずかに振動し、まるで異次元の力が働いているかのような感覚に陥った。
数秒後、魔法陣が静まり、俺の前には新しいアイテムが生まれていた。
【アイテム生成:魔力強化石(R)】
•魔力鉱石と魔獣の血を融合させた強化石。
•装備や召喚獣に使用すると、魔力補正が付与される。
「おぉ……!」
想像以上に良いものができた。
この魔力強化石を武器に組み込めば、魔法攻撃の威力が向上するはずだ。
「よし、さっそく試してみるか。」
俺は錬金精製を再び発動し、今度はスライムソルジャーの槍と魔力強化石を融合させた。
──錬金精製:強化合成!
槍が青白く輝き、魔法陣の中で形を変えていく。
そして、数秒後──
【武器進化:魔槍スライムソルジャー(R)】
•スライムソルジャーの槍が魔力を帯び、攻撃時に魔法ダメージが追加される。
•スライムの魔力と相性が良く、雷や氷の魔法とも融合可能。
「……よし、これなら戦える。」
俺は進化したスライムソルジャーを引き連れ、ダンジョンの奥へと向かった。
【錬金精製の詳細まとめ】
✅ 素材を組み合わせ、新たなアイテムを生成するスキル。
✅ 戦闘中にも発動可能で、武器や召喚獣を即時強化できる。
✅ 融合する素材によって、異なる結果が生まれる(進化・属性変化など)。
✅ ガチャで得たスキルやアイテムをカスタマイズし、最適な形へと改造可能。