2置物「サーペント」
ミユカ
嫌いなもの:周りの意見に流されるやつ
趣味:事件を起こすこと
リンキ
嫌いなもの:ガキ
趣味:荒らし
「残り2分前」
部屋の真ん中に妙な置物がひとつ。
「何だと思う?」
リンキが一番早くの部室に入ったところを発見。
ガラスが割れていることよりも、置物だった。
「それ私が持ってきたの。」
犯人はミユカ。だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
二年B組にミユカはいた。只今の時刻11時ごろ、授業中である。
本日は避難訓練がある日。前もって朝のホームルームで聞いていた。
避難訓練といえば、普通に考えればへんな話だ。
校長は真剣みがないというが、訓練で誰が真剣みを出すのだろう。
本能的に出るはずがない。
と、思いながらそろそろ来るであろうやかましい非常音を待ち構えるミユカであった。
しかし、授業終了5分前になっても、非常音がならない。
「まさか、給食のとき鳴るんじゃないでしょうね?」
ついには給食の時間である。
案の定給食時間に非常音がなりやがった。
非難してください、と放送が鳴る。
仮の災害よりもはるかに飯の方が大事に決まってるのに、この有様だ。
「何で給食のときに訓練するのよ!?」
尺に来たミユカはトレーごと非難した。
全員が非難するのに6分かかりました、本当の災害ならみんな死んでますよ、っと去年も聞いたような演説だか説教をかましている校長。
そもそも、遅れたやつは自分が遅れたとは思ってない。
誰しもが死んでいたという深刻さなんて持っていない。
思っていたのは、校長の話が長いというだけ。
卒業式でも入学式でも建前として校長の話が絶対にあるものだ。
ここでいい校長か悪い校長かが分かれる。
もちろん悪い校長なら延々と話してるだろう。
生徒が思っていることは、校長の話がどれだけためになることであろうが、早く終われとしか思っていない。
あの状況なら、まだ、桃太郎でも読んでた方がまだ聞いてくれるかもしれない。
そんな校長の話をBGMにミユカは持ってきた給食を食べていた。
「ちょっと、塩辛いね。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
グラウンドに犬が入ってくると、一種の大きなイベントが発生する。
やせいの いぬが あらわれた!
どうする?▼
昼休みということもあって、全員が外へ出た。
騒いでいるが、よく考えてほしい。
ただ、犬が入ってきただけだ。
犬がおとりだということも知らずにミユカをのぞくクラス全員が出て行った。
午後の授業は正露丸の香り。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「で、この置物何なんだ?」
「何なんだろうね?」
「名前付けようか。」
「なんで?もって帰れよ。」
「こんな不気味な置物どこにあったんだよ?」
「この部屋の押入れにあったの。」
「戻せ!」
「サーペントにしない?」
「つけんでいい!」
「さっともどっせっての!」
「へーへー」
帰り際、ミユカはドアを開けたと同時に目に入るように置物を吊り下げて帰ったことはいうまでもあった。
本家との交互に上げれたらと思いまして。
といっても、こっちの趣向が定まってない。