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これで俺も武器で戦える!

キャッスリンズ♡ベアを出て、そのまま森へ直行した。

そして森に着くと、水袋を取り出し一口飲んだ。仲間がいると話しながら歩いたり、水を分け合ったりするんだろうな……。


「さて。それじゃあ今日は道を挟んで反対側へ行ってみるか」


寂しいわけじゃないが、独り言が多くなってしまう。でもまぁ、声を出す事で目的が明確になる。良い事だ。


今日は、ダンジョンがあるエリアとは道を挟んだ別のエリアを探索してみる。モンスターの種類が違うかもしれない。

と、思って進んでみたものの、モンスターが出て来る気配が無い。


「こっちの森もモンスターはなかなか出て来ないな。ハート草とデトキ草も見当たらない」


昨日と同じく森は静かなもんだ。これが普通なんだろう。頻繁に出て来たらそれこそ問題だ。ちょっと歩けばモンスターとエンカウントするのはゲームの世界だけだ。

ダンジョンに行けばエンカウントの確率は飛躍的に伸びるだろう。しかし、そこまで行く必要はない。レベル上げには最適だと思うが、レベルが上がらない俺には何の旨味も無い。だとすれば、この場所の方が良い。昨日手に入れたスキルも役立つはずだ。

ハニーフェロモン。これでモンスターを呼ぶ。呼んだところで変身して倒す。そしてショルダーバッグを除いて思案する。


「ん〜。インプの魔石にするか……それともラブオウルの魔石にするか……迷うなぁ」


インプの魔石は3つある。しかし、Fランクだ。いざという時に使いたい。しかし、使えるスキルがあるかもしれない。それは早めに取得しておきたい。


「決めた!インプの魔石を使おう!……ハニーフェロモン!」


甘い香りが周囲に漂い始めた。

これで向こうから集まって来るはずだ。いつでも変身できるようにインプの魔石を左手に握り締めた。


「……出て来ない。もう少し待ってみるか」


暫く様子を見ていると、モンスターの荒い息使いと足音が近付いてきた。


『ブルルル』


ニーボアが1匹現れた。


「ヴァイラス!!!」


胸から無数の銀糸が伸びインプの魔石を取り込んだ。


『説明しよう!インプの魔石に秘められたスキル、【初級鞭術】【魔力+6】【MP+4】の中から1つ取得可能である』


初級鞭術を取得すれば、鞭が使えるようになるんじやないか?


「初級鞭術だ!」


『説明しよう!初級鞭術を取得した』


「いいぞ!これで俺も武器で戦える!」


インプを倒してゲットした蔦の鞭を取り出そうとしたが、変身した事でショルダーバッグは消えてしまっていた。


「バッグが無い!!変身前に体から外さないとダメなのか……」


身に付けている服等が消えるのと同じ原理だろう。残念だが、今回は鞭を使うのは諦めよう。


「I’m ready!とう!」


素早く相手の懐に飛び込んだ。


「パニックスマッシュ!」


ニーボアの顎に拳を叩き込む。お馴染みの、ぱふ、という可愛らしい音と共に、ニーボアの口が閉まり全ての牙が飛び散った。パニックスマッシュの威力が上がっている。


『ブフッ!!』


ニーボアは空の彼方へ消えて行った。


「よし!」


ステータスを確認すると、ヒーローポイントを含め全ての値が二千ポイントになっていた。やはり今後インプの魔石は、ここぞという時に使うようにしよう。欲しいスキルは手に入れたしな。


「さてと……ハニーフェロモンを使いたいところだが、ヴァイラスに変身してる時に使うと威力が半端ないからな。地道に探し回るか」


ハニーフェロモンは使わずに、走り回ってモンスターを探す事にした。


「そんじゃ行きますか!」

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