第1章 訪問者
もう脳が働きませんね
少し前より長めですが最後まで読んでください
「じゃ、行ってくるよ」
…あいつの手前ああ言ったものの久しぶりの転移だからやり方を忘れているかもしれない。
いや、覚えてるな。今いる所は時空界と他の世界線の間の場所。ここで転移する準備を整えるのだ。
まずは名前を決める。実を言うとこのコロルという名前も前の世界線の名前だ。同じ名前の使用は許されておらず別の名前を考える。
少し悩んだ後いい名前が浮かんだ
「オトハ」
そう答えると自分の名前がその名前に決まる。これからの私はコロルではなくオトハとして生きていくことになった。
さて、次は姿を変える。
私達審判者はどこぞのスライムがフードを被った様な姿形をしていて、そのような形状ではヒトや他の動物に影響を及ぼす可能性がある。
姿はランダム生成で決めることは出来ないが中性的な体が生成される。
あと自分で自分の姿を見ることは出来ない。(自分以外の動植物は見える)鏡や写真を用いても結果は同じだ。
─体の生成が完了しました─
この作業で異世界へ行く準備は終わりだ。
世界へ入り、真っ白な果てしなく広がる世界が見えた。どうやらここは神制らしい。
神制とは初めに神が、入ってくる人の職業を決めてから世界に入界させる制度のことだ。
この世界の神は「ドリスコール」という名前の女神らしい。
オトハ「それにしてもすごい列だな…」
1人で職業決めているからだろう。ブラックだな
30分位待ち、ようやく私の番になった。
ドリスコール「なりたい職業は?」
オトハ「別になんでも」
ドリスコール「じゃあ余ってる職業でいいかしら?」
オトハ「大丈夫だ」
ドリスコール「じゃああなたは木こりね」
オトハ「…!?」
かなり予想外だった。てっきり戦闘職業か商人らへんと思ってたから。
少し悩んだ後閃いた。木こりなら人とも関わらず元の世界を崩すことは無くなる…意外と好条件だ。
ドリスコール「どうしたの?やっぱり木こりは嫌?」
オトハ「いや、考え事をしてただけだ」
ドリスコール「で、考えた結果は?」
オトハ「木こりで大丈夫だ」
ドリスコール「分かったわ。あっちが世界に入る所よ」
こうして私は木こりとして世界に入った。
出てきたところは、木に囲まれた森だった。
オトハ「…初期装備はこれか」
視線を落とすと、草むらの中に鉄製の斧が落ちていた。雑過ぎない???????
私はその斧に力を込める。これは審判者特有の能力で武器に力を込めると魂を狩る死神の鎌と同じ能力を持てるようになる。
…余談はここまでにしてまず資金を集めよう。とにかく木を切り、売って稼ぐのだ。
─1時間後─
とりあえず切るもん切ったがこれどこに持っていくんだ?
悩んでいると、どこからか鳴き声が聞こえた。
「グォォォォ…!」
最後まで読んでもらいありがとうございます。
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