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僕らの学校生活なんて適当の連続

ゆる〜く書いていきます。

よろしくお願いします。





「なあ太田、お前、今日の現代文小テストの勉強した?」


 僕は、ほぼ答えが確定している質問を太田に投げた。



「現代文?今日現代文なんてあったか?教科書持ってきてねー。ササ、かしてくり」


 やっぱさっきの嘘。答えはNOで確定かと思ったが、太田に限ってはそんな常識の範囲で答えが出るはずなかった。



「あ。てかあれだ」


 太田は突然何かを思い出したように僕の方を見た。


「なんだよ急に」

「ササ、いや、佐々木くん。君に言わなければならないことがある」

「なんだよ。気持ち悪いな」

「今日一日教科書半分見せてください。あと、シャーペンと消しゴム貸して。あとルーズリーフ」


 ぶん殴りたい。僕は毎日こいつをぶん殴りたい。

 別にこいつをぶん殴っても誰も損しないと思う。こいつの脳細胞はすでに死滅していることは明らかだし、多分こいつドMだから。顔的に。勘だけど。


「ぶん殴りてえな、ほら、ペンと消しゴム」

「ありがとうササ。あとそれ、心の声漏れてない? 大丈夫?」


 大丈夫大丈夫、と言いながら、席を整え、現代文の教科書を出した。

 僕が準備していると、教室に先生が入ってきた。結局小テストの準備が全く出来なかった。やっぱあとで太田殴ろ。



 僕は顔を上げて先生の顔を見て固まった。


「おらー、お前ら、小テストやんぞー。あ?どうした佐々木。そんな馬鹿みたいに口開けて」


「せ、世界史の岡田、だと」

「先生をつけろ、減点するぞ」


 ゆっくり隣を見ると、太田が嬉しそうに笑っている。


「ササ、お前、めっちゃ馬鹿だな」


 そういえば言うのを忘れていたが、こんな冷静に語る僕も、ちゃんと馬鹿だ。



 ため息を吐いて、僕は言った。



「ま、現代文も世界史も勉強してねーから同じだわ」



 紹介が遅れたが、僕らは全員、大馬鹿だ。





作者も大概バカですが、こいつらとだけは一緒にしないで欲しいです。

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