blackout
はじめましてかわはぎです
初投稿のグダグダ投稿です。
頑張って書きたいと思います。
誤字等々はすみません。
生暖かい目でみまもってください。
「嘘だろ…!」
それがとっさに出た言葉であり最後の言葉だった。
視界の端に見えていたトラックの異変に気がつくのは
光の強さとエンジン音が大きくなっていて
もう手遅れの状態だった。
なんとかして彼女だけは守ろうと抱え込む。
この子の命だけは守らなくてはと
その時もっている全ての力を注ぎこむ。
女の子の悲鳴とエンジンの音が耳いっぱいにひろがった時
トラックのフロントライトとは桁が違うほどの光の柱に包まれた。
俺はその日何も変わらない日常を過ごしていたはずだった。
少し変わるとしたら外に出たことだ。
(なんで外に出ちまったんだろう
無駄な労力を使わないために大学も
出席が重視されないような楽単の物を選んでるのに…
明日新しいゲームが届くから
ヘッドセットも新調したんだぞちくしょう)
光に包まれてるなかそんなさほど重要じゃないことを頭に思い描く
たぶん走馬灯なんだろう
(にしても走馬灯ってこんな長いもんなんだな
人生確実に1度しかないだろうし昔のことを…
思い出せない…?)
自分の記憶力の無さにがっかりした
記憶は抜け落ちていく物とは知っていたとはいえ
ここまでだとさすがにショックだ。
しかし悪い意味でプラス思考なので
事故のせいで記憶が抜け落ちてるだけで残念な頭ではないと自分に自分で言い聞かせる。
「暑い死ぬ溶ける、太陽嫌い、多分太陽も俺のこと嫌い、俺実は吸血鬼の末裔だから日光浴びると溶けちゃう」
「無駄口叩かないでとっとと歩く!今日は私に付き合う約束でしょ?」
ようやく自分の頭の残念さから
悪い意味でのプラス思考で立ち直れそうなとき
頭の中に声が聞こえてきた
いや、映像が入り込んできた。
(どこかで聞いた内容と聞いたことある声だな…
片方は女の声?ただ嫌な気はしない?)
女の子は笑顔で言っているし
男の方も嫌そうな顔をしながらも悪い気はそんなにないようだ。
(にしてもなんでこんなリア充映像が走馬灯で流れるんだよちくしょう。)
そんな事を思った時
電流が流れたような衝撃を感じた。
(あぁそうかこれ俺じゃん。)
そう思った時視界は完全にブラックアウトした。