転
さて、それからの話をしようか。
別段、私達がオレアノに何かを言うことはなかった。
いつかオレアノの方から話してくれるだろうといった信頼ではなく、それはオレアノならば特に心配もいらないだろうという怠惰に近かった。
そして当然のように、事実何の問題も無かった。
授業は勉強になることばかりであったし、運動会や文化祭といった乙女ゲームのマストイベントも楽しかった。
それ以外にも夏休みにアルカロスの家に泊まりに行ったり、鮭の遡上に合わせて燻製キャンプをしたりね。私は鮭が大好きだ!
まぁそういう、学生らしい学生をやってた訳だ。
ロレンツがリークしてくれるから、生徒会メンバーを避けるのも容易だったしね。
つまり物語がいつ動いたかというと、そうだな、どかから話をしようか。
やはりあそこだろうか。
うん、話は、三学年の夏休み明けにまで飛ぶ。
注釈と雑談になります。
まずは拙作をお読み頂き、本当にありがとうございます。
今まであまり触れずに来ましたが、ブクマ、評価、果ては感想まで頂き、身の余る光栄と心の底より感謝申し上げます。
そしてそれが特に私の文才に因る処なく、唯々乙女ゲー転生モノというテンプレに乗ったからであることも重々承知しております。
正直、「素人の手慰み」から何一つ脱してはおりません。
故にこれからの展開に即して、私は謝罪せねばなりません。
恐らく大勢に望んでいただいている展開にはなりません。
ブクマや評価が軒並み下がるだろうことも承知の上です。
ですが元々、読んで下さる方が5人も居れば良いなと始めたお話です。
実力不足により、挟もうと思っていた話を挟むと確実にエタるとの懸念から急展開へと入らせて頂きます。
そして今後の展開で、津波や大量死、または近親婚や奇形といった表現が出て参ります。
あまり生々しい表現はしないつもりですが、少しでも嫌悪を感じる方はお読みにならないことをお勧めします。
また物語の展開上、折角頂けた感想に返答できない場合もあるかと思います。
取り敢えず、更新速度が上がることは特にありませんが、佳境に入らせて頂きます。
お付き合い頂ける奇特な方は 、何卒よろしくお願い致します。