005話 改めまして、ご先祖様
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「改めて自己紹介だね。私は日比野留美。」
あの後、俺達3人は俺の家へとやってきた。凛が茶を置くと、転校生の留美はそれを一気に飲み干した。
「…っアツッ!?」
「おぃ、一気飲みするやつがあるかよ!」
常識はずれもいいところだ。先ほどの戦闘といい、熱い茶を一息に飲むなど常人のすることではない。
「だ、だってぇ。未来の飲み物でやけどなんてしないもん。ご先祖様の時代なんてよく分からないし!」
ネジが、外れているのだろうか?今、未来とかいっただろうか?
「喉がヒリヒリするぉ…。まぁとにかく、ご先祖様。これから留美の話す事は全て真実です。信じてね。」
転校生留美の話す事によれば、未来の世界では魔法の概念が確立され、ほぼ全ての人類が自在に魔法を操れるらしい。数千年に渡る魔法の研究を遡れば、その第一人者に当たるのは、なんと俺だというのだ。そして、留美は俺の100代後の子孫だという。
「留美の時代の魔法は、日常生活にとってなくてはならない物。でも、時々魔法を使えない人も出てきた。長い歴史の間に、魔法を使えない人は迫害されてきた。迫害されてきた人たちは復讐を計画したの。魔法をなかったことにして、数千年前と同じく、科学のみが存在する社会を築き上げる計画を。その為には、魔法の概念を作った人物ただ一人を殺せばいい。そう、ご先祖様。あなたです。」
俺を指差し、淡々と留美は言った。馬鹿げてる。俺が魔法概念を確立した始祖?未来人に命を狙われてる?そんな魔法などという非現実的なワードなど、当の昔に捨て去った俺をだますなら、もう少しましな嘘を持ってきてほしいな。