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19/22

バレンタイン編① 沙織視点

暦が変わって2月がやってきた。


「頑張ってチョコ渡しちゃお」


「わたしはどうしよう」


バレンタインというイベントを来週に迎えて

世の女性たちが頭を悩ませている頃


「うん」


わたしは1人


「作ろう」


密かに決意を固めた。瞬に手作りチョコを渡すと。特別な理由があるわけじゃなくて、ただ日頃の「ありがとう」を伝えたいと思った。


「やろう」


ただ一つだけ難点があるとするならそれは、

わたしがめちゃくちゃ料理が苦手ということである。しかし本番のバレンタインまで1週間ある。


(今日からさっそく練習だ)


まだ時間はある。

だからなんとかなるって本気で思ってた。


………

……


バレンタインに向けてチョコ作りを始めて6日が経った。作る品目はガトーショコラ。


「まずは麺棒で細かく板チョコを」


麺棒を高々と振りあげて


「砕く!」


スイカ割りのごとく一振りで板チョコを粉々にした。


「砕く!!」


パァン!と炸裂音と共に板チョコをおおう銀紙が破裂して、割れた一部のチョコが飛び散ってしまった。


「そうしたらボールに入れて電子レンジで溶かす」


しかし細かいことは気にしない。

サクッと次の作業でチョコを溶かしたら、そこに牛乳と卵を加えて混ぜて、次にホットケーキミックスを加えてまた混ぜる。


「わっ」


けど、ミキサーをつっこんだら飛び散ってしまった。頬に卵とチョコとダマになったホットケーキミックスがついた。


「できたら」


だけど気にしない。自分が不器用であることは知ってるから。混ぜ混ぜ。


「型に流し込んで」


予熱したオーブンへ入れて焼いていく。


「ここまでは順調」


キッチンはすでに汚れすぎて大掃除が必要だけど、でも初日のあの惨状に比べれば全然マシ。

だから順調、ということにしておく。


「っ!」


しかし焼き上がったガトーショコラを取り出したらなぜか


「また燃えてる!」


引火して火がたちのぼっていた。


「……って消さないと!」


わたしは慌てて流しに入れて水で消化した。


「なんで」


レシピ通りに作ってるのに


「なんでこうなるのぉぉ!」


まともなガトーショコラができない。

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