出前業
2日目は推理にしよう。
これも結構ほっといた
現在私たちは車である人物の自宅に向かっている。
赤坂涼 45歳。前科:殺人
予告に書いてある人物像とも一致している。間違いないだろう。
それから20分後、私たちはあるアパートに着いた。情報によるとここに住んでいるらしい。
「先客がいるらしい」
仁さんが指を向けるとそこには帽子とスーツ、そして縦長の印象的なバッグ。出前業か。
そしてチラッと見えたが、写真でみた人物が受け取っており、どうやら赤坂涼で間違いないようだ。
出前業の男性が階段を降りたのを見計らい、階段を登ってインターフォンを鳴らした。
出てきたのは赤坂涼。
「はァ〜い」と気怠げに出てきた男は警察手帳を見るなり目を細めた。
当たり前だ、自業自得とはいえ自分を刑務所に入れた人たちなのだから。
そのまま赤坂は一言「帰れ、ラーメンが伸びる」とだけ言うと玄関のドアを閉めた。
「待ってください。あなたの命が狙われているんです!」
とつい叫んでしまい、他の住民がこぞって私を見つめる。
とてもではないがここにはいれない雰囲気になってしまい、しょうがなく今日は帰ることになった。
そして3日後、赤坂涼は部屋での死亡が確認された。