第4話 嵯峨野巡り② 御髪神社(御朱印についての雑感)
大河内山荘を出て左に曲がると、トロッコ嵐山駅、そして小倉池が見えてきます。嵯峨野ではちょっと広めの池なので、目にした方も多いでしょう。
実は、小倉池の畔には御髪神社という髪の毛の神様が祀られています。
いきなりですが、私は神社の御朱印を集めるのが趣味です。
2010年頃から始めた趣味なので、レベル的にはまだまだですが、京都だけでも下鴨神社、上賀茂神社、北野天満宮、伏見稲荷大社、石清水八幡宮など15以上の神社から御朱印をいただいています。
こちらの御髪神社も、今まで何度も訪れているのですが、ものすごい待ち時間がかかると告げられたり、宮司さんが不在だったりして、未だにいただけていません。
そんなことで、いつも虎視眈々と御朱印を狙っていた神社です。ですから、平日で、幾分観光客の少ない「今日こそは!」と、期待しておりました。
お参りを終えて社務所を覗くと、宮司さんぽい方がいらっしゃる! これは! と近寄ってみれば、
『御朱印は書き置き』
だって。がーん。
コロナのこのご時世だからかもしれませんが、最近は多くの神社で、御朱印が『書き置き』(※事前に書いておいたものを別紙で提供、いただいたら自分で御朱印帳に貼付する)のみになりつつあります。
たしかに『書き置き』なら、提供に時間がかかりませんし、失敗もありません。それどころか、カラーの紙や、イラスト、金字など、カラフルな朱印(?)を頂戴することが可能でしょう。
でも、書き置きの御朱印って、御朱印帳に貼らなきゃいけないじゃないですか。御朱印帳の上から紙を貼ると、せっかくの御朱印帳がボコボコになって、何か嫌な感じがするんですよね。サイズも微妙に大きく、貼ると御朱印帳からはみ出すし……。
だから、私の御朱印帳には、その場で押してもらえるものしか、いただいておりません。
あと、白い和紙と朱印、そして墨書の3色、これが、神社の神聖な感じを表しているようで好きだ、って言うのも理由としてはあります。
以前は、墨書のない『印』だけの御朱印は、黒1色が足りないこともあって、ちょっと寂しいと思っていました。ですが、今となっては、その場で押していただけるだけでも、ありがたい気がしてきています。
この書き置き化は、今後もさらに進行していくことが予想されます(※楽ですから)。それを考慮して、順番に書き置きの紙を入れていく、クリアポケットみたいな御朱印帳も準備しなきゃダメかな?
こんなことを考えながら、御髪神社を後にしました。
御髪神社を出て左に曲がり、小倉の池の畔を北に向かいます。
相変わらず細い道なのですが、この辺りまで来ると、だいぶ混雑も緩和されてきました。
ただ、この道も、ハイシーズンの休日ともなれば大変な混雑になりますし、人が3人並んだら追い抜くのが大変なくらいの細い道なのに、平気でタクシーが入り込んでくるので、通行には注意が必要なことをお知らせしておきます。