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第3話 嵯峨野巡り① 天龍寺~竹林の道~大河内山荘

 列車は9時前に予定どおり嵯峨嵐山駅に到着しました。


 私は、駅を出るとすぐに右に曲がり、細い路地に入ります。この細い路地(トロッコ小路)が、JRの駅から嵯峨野のメインストリートに続く最短ルートです。


 距離的には、嵐電嵯峨駅方面に直進するルートの方が、幾分か近いのですが、こちらは人も車も交通量が多いというウィークポイントがあります。混雑していると、到着の時間が読めなくなるため、嵐山方面に直行するなど特段の事情がない場合は、こちらの狭い路地を使うことをオススメします。


 なお、この路地、道中にトロッコ電車の駅(※トロッコ嵯峨)や、レンタサイクルのお店もありますので、目的によってはこれらを活用することも良いでしょう。






 5分ほど歩くと、嵯峨野のメインストリートに出ますので、左に折れて、最初の目的地である天龍寺を目指します。

※ちなみに、ここの角(右側)にある鯛料理のお店はなかなか美味しいです。ただし、かなり混むので、食事を計画するなら予約を取っておくことが無難です。




 メインストリートに入ると、平日だというのにムチャクチャ混んでいました。流石ハイシーズン!


 しかも、普通の観光客は渡月橋付近や嵐電嵐山駅(※京福電鉄嵐山駅)付近から行動を開始しますので、私は流れに逆らって進まなければなりません。距離は通ってきた路地の半分くらいなのですが、天龍寺の門前まではやはり5分くらいかかりました。





最初の目的地に設定したのは、天龍寺です。


 天龍寺は京都五山の第一位という格式の高いお寺です。世界遺産にも選定されていますのでご存知の方も多いでしょう。



 ここ、天龍寺でのお目当ては、何と言っても曹源地そうげんち庭園です。夢窓疎石むそうそせきが作庭したこの庭園、大堰川おおいがわ(※桂川・保津川)の対岸にある嵐山を借景にしており、国の史跡・特別名勝に指定されています。

 これが何度見ても雄大なんです。天龍寺の敷地と嵐山の間には、川や別の寺院、民家等もあるはずなのに、全くそれを感じさせない作りになっています。


 いつ見てもほれぼれする、納得の世界遺産です。




 私は天龍寺に行く場合、状況によって見学方法は変えるのですが、今日は比較的空いているので、堂内見学(+300円)はせず、庭園のみの拝観(500円)としました。


 観光客が多いと、ごちゃごちゃして落ち着いて庭が見られませんので、本堂に上がって、縁側から庭を眺めるのですが、今日は人出がさほどでもないようですから、庭だけで十分かなと。

 なお、堂内には有名な達磨図とかもあります。+300円ですから、入って損はありません。




 入場料を払ってしばらく歩くと、ぱっと視界が開けます。曹源地庭園です。


 広い池を前に、後ろに岩や松柏を配置し、奥には嵐山。


 相変わらずの素晴らしい景色です。



 惜しむらくは、紅葉が半分以上散りかけている(※ウェザーニュー○では、『見頃』って書いてあったのに!)ことと、空模様です。


 もう一週間、いや3日早く、そして晴天だったなら!


 ちょっと悔いが残りました。



 それでも、本堂の軒下にたくさん置いてある長椅子に座り、時折座る場所を変えながら、暫し庭園を満喫したのでした。







 十分に庭園を堪能したので、次に向かいます。


 天龍寺は実は入口が2つあって、裏からも外に出ることが可能です。そして、裏から抜けると、有名な嵯峨野の『竹林の道』に出ます。


 ここは風情があって良いのですが、人気スポットと言うこともあって、人が集中します。記念写真をとろうとする人も多く、人力車や場合によってはタクシーまで通るので、ぐずぐずしていると、いつまで経っても通り抜けられません。気合いを入れて、隙を逃さずに通り抜ける必要がありますので、ご注意を!


 ちなみに写真を撮ろうとすると、沢山の人が写りこんで、あまり雰囲気が出ません。ですから、『竹林の道』の写真を写したい人は、観光シーズン以外の早朝を狙うか、化野あだしの辺りまで足を伸ばした方が、絶対良いと思います。









 天龍寺の裏口を出て、左に折れ、写真を撮りまくる観光客の間をすり抜けながら、竹林の道を上ると、突き当たりに大河内山荘おおこうちさんそうの入口があります。





 次はその大河内山荘(入園料1000円・抹茶付き)に寄ることにします。


 大河内山荘は、昭和の映画スター『大河内伝次郎おおこうちでんじろう』の築いた庭園です。庭園としても素晴らしいのですが、庭園の上まで登ると保津峡や京都の町並みが見渡せる展望スポットでもあります。


 そんな絶景スポットです。「せっかくだから、保津峡の紅葉も見ておきたい!」と上ったのですが、この日に限っては失敗でした。


 朝まで降っていた雨で道がぬかるんでいた上、紅葉は散りかけ、空も曇っていて、全てが映えません。これまでは晴天の時しか来たことがなかったので、こんなトラップがあったとは……。



 次回からは、天候も考えて入園しようと胸に刻みました。




 いつもは抹茶とお菓子を先にいただいてから展望所に登るのですが、今回は最後に残しておいて本当に良かったです。疲れた心がちょっと癒されました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 読みました。天龍寺の途中にあるという鯛料理の店に行ってみたいと思いました。おそらく京都の料理は自分の味覚を裏切ることはないでしょうし、さらに鯛だということで、なおさら美味しそうです。また、…
2023/02/17 12:03 退会済み
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