第15話 本日の旅の終わりに
ケーブルカーで下に着いたのは16時20分ごろ。ここから京都駅までは、丹波橋で近鉄に乗り換えれば30分ほど。
これならば、ここで空腹を満たす時間はありそうです。
と、いうわけで、参道の朝日屋さんに寄っていくことにしました。
こちらの朝日屋さん、創業100年を超えるお寿司屋さんで、名物は鯖の棒寿司です。
頼んだのは「半」(棒寿司の半分)、カン数に直すと6カン。2200円(税込)です。
けっこうなお値段ですが、ものすごく脂が乗っていて、締め方も絶妙。流石は伝統の味です。
ランチ時には、1500円ぐらいの棒寿司3カンとうどんのセットもありますので、気になる方は、まずこちらでお試しいただくのがよいと思います。
店を出たのは16時45分過ぎ、棒寿司は、押し寿司の一種ですから、その場で作り始めるわけではありません。ですから、今日みたいに急いでいるとき、そんなに時間がかからないのは良いところです。
その後、17時の準急に乗った私は、17時半に近鉄京都駅に着き、京都駅伊勢丹の地下で、『とり松』さんの『ばら寿司(青じそ)』を買い、18時13分の新幹線に乗って、22時には、自宅にいたのでした。
そう、今回の旅は(「も」か?)日帰り旅行だったんです。
泊まらない理由ですか? 一人旅で宿泊しても、ほとんどビジネスホテルとかになっちゃうから、なんか、味気ないんですよね。これが温泉旅館にでも泊まって、旨いもんを食ってとかだったらまた話が違ってくるんですが……。
温泉はともかく料亭とか、京料理の割烹とかあるだろ?
いや、私も100回も行けば、一見じゃない店はありますよ。でも、ああいう所、一人で行っても良さが100%発揮されないんです。気の置けない仲間や家族と酒を酌み交わし、感想を言いながら食べるから良いのであって、一人で黙々と食べてても、ねぇ。
と、いうことで、日帰り旅行には、宿泊費や食事代が浮くと言うメリットがあります。
※JR東海のパックツアーだと、観光シーズン以外は、宿泊費込みで普通に新幹線のチケットをとったより安くつくことがあります。
あ、もう一つ日帰りの良いところがありました!
「連休じゃなくても大丈夫!」
実際、私、次の日は普通に朝から仕事でした。隙間休日でも京都が楽しめる。これは大きいです。
なお、LCC)を使った方が、間違いなく安く付くし、場所によっては速いです。でも、LCCは天候不順とかで飛ばなくなったり、行き先が変更になったりすることが多々ありますので、翌日に予定がある場合はお薦めしません(※過去に、青森から、よれよれの礼服のまま職場に直行した経験あり)。
ついでに言うと、この日、私が京都に行ったことは、ここで書くまで誰にも伝えていません。ですから、この話は、家族も友人も誰も知りません。
職場の人は休みだったことは知っていますが、まさか京都まで旅行に行ったとは考えてないでしょう。
あ、お土産ですか? 家族分は買いましたし、ちゃんと出しましたよ。でも、私は、よく通販で京都の物産を取り寄せているので、出しても誰も気付きませんでした(笑)
これが私の京都旅行です。こんな旅行もあるんだということをお知らせいたします。
当然、全ての人に勧められるわけではありませんが、一人旅が好きな人、ビジネスホテルが味気ないと思う人、隙間の休みでも活用したい人、連休でも1日は何もせずに過ごしたい人、こういった方々は、一度試してみるのも面白いと思います。
それでは皆さん良い旅を!
今回の旅のコースまとめと、かかった金額
コース
地元=京都駅=嵯峨嵐山(JR)→天竜寺(見)→大河内山荘(見)→常寂光寺(見・土産)→老松嵐山店(食・土産)→嵐電嵐山(京福)=嵐電天神川=太秦天神川(地下鉄)=六地蔵(JR)=宇治→平等院(見)→宇治神社(見・印)→宇治上神社(見)→駿河屋(食)→京阪宇治(京阪)=石清水八幡宮駅→八幡宮口=八幡山上→石清水八幡宮(見)→八幡山上=八幡宮口→朝日屋(食)→石清水八幡宮駅(京阪)=丹波橋(近鉄)=近鉄京都→伊勢丹(土産)→京都駅=地元
→:徒歩
=:交通機関
経費 計 約48,000円
交通費 約32,000円
(京都往復:約30,000円 京福220円 地下鉄360円 奈良線190円 京阪310+270円 ケーブル600円 近鉄210円
食費 約7,000円
(駅弁・えび千両ちらし:1,500円 本わらび餅:1,320円 水無月・茶団子セット:360円 鯖棒寿司ハーフ:2,200円 ばら寿司青:1,048円 +飲み物代)
拝観料等 約4,000円
(天龍寺:500円 大河内山荘:1,000円 常寂光寺:500+500円 平等院600円 宇治神社御朱印:300円 +各寺社のお賽銭)
お土産代 約5,000円
(わらび餅×8缶:約3,000円 ちりめん山椒+昆布山椒×2:約2,000円)




