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4大聖武具

 4大聖武具…。それは、ウェザースの4大国間での争いを抑える為に、人類の文明が成熟してきて余りにも余剰エネルギーが4ヶ国(4大国)で生み出されるものだから、ウェザースが安定して平和と繁栄の為にするこの二点を両立するにはどうしたら良いのか?と言う事を踏まえて、想像主である神が女神を地上に派遣して4大国にそれぞれ配って使用方法を伝授したと言われている。一つ一つ見てみよう。

 KDAO→サンエンジェルステッキ(魔法攻撃に特化)

 AMTOC→レインシールド・ムラクモソード(通常攻撃に特化)

 HRK→クラウドボーガン(弓・中長距離攻撃に特化)

 SSTT→トルネードランス(槍・騎馬攻撃に特化)

 それぞれの武具には相性があるが、特に強力とされているのは、サンエンジェルステッキとトルネードランスとされている。

 良好はサンエンジェルステッキの恩恵を柔分受けられるので、彼女は実戦にいきなり投入されても、何とかなる。とクラウド王は言う。一応良好がラスト・ヴィーナスである事は今の段階では隠していた。昨日まで平凡な高校生活を送っていた良好は不思議に思う。まさか自分がこの世界の運命を握るキーウーマンになっているとは知らず。

 一応、サンエンジェルステッキを持っているとは言え、戦闘のスキルはゼロ。念の為護衛にはバルザンがマンツーマンでつく事になった。

 「何でこんな事しなくちゃいけないの?ウェザースがどうなろうが、私にはアースでの平凡な生活が待っているのよ。ねー、あんたも一軍の将なら分かるでしょ?」

 「残念ながらアースには戻れないでしょう。」

 「はっ?それどう言う事よ?アースに帰れるなら何でもするわ。」

 「では、私の指示に従って下さい。」

 「はっ?赤星(レッドスター)の言う事聞いてりゃ良いのか?」

 「まず二点。ヴィーナステッキの手引き書をよく読む事。もう一点は、KDAOの兵士と慣れ親しむ事。戦で味方になる仲間との交流は必要かと。」

 「それくらいの事なら楽勝よ。」

 しかしヴィーナステッキの手引き書。これが難解であった。女神の様な神秘的な杖=ヴィーナステッキ→サンエンジェルステッキとあまりの強さの上にそう言われていた。だが、良好は持ち前の人当たりの良さから、KDAO国民と相互理解を進めて、ヴィーナステッキの手引き書を解読していった。あんな退屈な世界よりもウェザースにいるのも刺激的だと思い始めていた。

 たった二日で兵士との親密度は増し、手引きの書は大体頭に入った。こうして、聖武具を装備した良好はバルザンと共にHRKをSSTTの大軍勢から救う為にクラウディアス城を出発した。

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