ポリティクス・ベクトル・ディベート
ここはウェザース。天気(wether)と地球(earth)の二つの単語を組み合わせた造語である。ウェザースに人類が誕生する以前は良好のいた世界と何ら変わりは無かった。しかし、アースとウェザースは似て非なるものである。
アースでは、人類誕生以来技術は進化を遂げ何度も革新している。その対価として、人類は地球環境の破壊と資源の枯渇と言う生物として最も大切な生きていく上で欠かす事の出来ない土台を失った。小賢しいその場しのぎの再生可能エネルギーもいつしか激変する自然の前には叶わなかった。
一方のウェザースは、地球人と同じスピードで技術を進歩させて来た。しかし天球人は、そこで自ら進んで歩くのをやめた。そことは、地球人で言う所の、中世~近代、もっと時代を特定すると、1300年~1400年位のイノベーションレベルであろうか。そこで進むのを止めた。それは、東西南北4つのエリアからなるキングと皇帝や大統領が一致した見解を持って環境保全に努めてきた。人口も増えすぎない様にコントロールしようと長年平穏にミリタリーバランスをコントロールしていた。
ウェザース歴1999年3月15日、それが雲中良好のやって来た日付だ。その日から遡る事2ヶ月半前、新年の祝賀パーティの最中に発表されたものであった。それは、クラウディアス王国のクラウド王、アメノムラクモンチュア王国のムラクモ王、(イーストエリア)、ハレルヤ共和国のハラレル大統領、(ノースエリア)、そしてストーム・スノー・トルネード帝国の代理であるストーム・スノー・エクサム司令、(サウスエリア)の4人で、今後のウェザースについて会議をしていた。アースで言えば軍縮会議の様なものかと言える。
年末~年始にかけて行うのが、ポリティクス・ベクトル・ディベートによる4エリアを管轄する政策決定会議であった。その場において、クラウディアス王国とアメノムラクモンチュア王国とハレルヤ共和国は、例年通りの政策を続けるようと主張した。ところが、今年に限り代理を立ててきたストーム・スノー・エクサム(ストーム・スノー帝国第二軍団司令官)があろうことか、「もっと利便性を追求し豊かさを求めたい。」と、主張した。この発言が発火点となり、会議は紛糾。最終的には、議長国のクラウディアス王国騎士団長のレッドスター・バルザンが3:1で多数決の決定を下し、鞘に納めさせた。この決定に猛反発したのがSST王国のトルネード皇帝であった。




