第一~第四方面軍司令官
アメノムラクモンチュア王国(AMTOC)、クラウディアス王国(KDAO)、ハレルヤ共和国(HRK)の三国からなる軍事同盟AKHは、兵種を4つに分けて、それぞれに司令官を配置。状況を把握しやすくした。SSTT(スノー・ストーム・トルネード帝国)の総兵力が150万人強。それに対してAKHは総兵力300万人強と、数の上ではAKHが圧倒していた。
剣や刀を主装備とした近接格闘に特化した第一方面軍の司令官は、レインシールドとムラクモソードの使い手である、ブラックホール・レグムートが任される事になった。主に東エリア担当する。
槍装備を中心とした中距離格闘に特化した第二方面軍司令官にはレッドスター・バルザンが任される事になった。主に西エリアを担当する。実はバルザンは剣の実力も去ることながら、本来は槍の使い手であった。その為第二方面軍司令官に抜擢された。
弓矢やボーガンによる長距離攻撃を主力とした第三方面軍の司令官は、イエロータイガー・セバスチャノスであった。クラウドボーガンの使い手であり、遠距離攻撃はこの第三方面軍が中心となる。主に北エリアを担当する。
そして、南エリアを担当し、東西北の国境が交わる村であるスリークロスターレン村を拠点とする最前線部隊である第四方面軍の司令官は、各国の有力者を差し置いて、雲中良好が選ばれた。この第四方面軍は、一番危険なエリアと言う事もあった。この部隊は、サンエンジェルステッキを使う良好を筆頭に、魔導師や変わった攻撃をする人間の集まりであった。また、諜報専門の隠密部隊も配置され、SSTTの動きを監視・警戒する部隊でもあった。
兵力はそれぞれに均等に75万人ずつ配備され、これ等4つの方面軍の上にスリートップスと呼ばれるクラウド王、ムラクモ王、ハウザー大統領が総合的に指揮を採る事になっていた。とは言え、スリートップスは建前。御飾りと言っては失礼かも知れないが、実質的な決定権は4つの方面軍司令官にあった。装備や後方支援どれをとっても今のAKHならば、SSTTに勝るとも劣らない戦力を着々と整えていた。
その頃SSTT本国では…。