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そして逆襲

 それから2日後。クラウディアス城に到着した一行は、3日程休養した。良好も久しぶりに帰ってこれて非常に気分が良かった。

 体力を回復したムラクモ王と三騎将の一人のブラックホール・レグムート大将を交えクラウド王とバルザンに良子を加えた首脳会談が行われていた。開口一番ムラクモ王とレグムートは、バルザンと良子に謝意を示した。

 「この借りはいずれ必ず返す。」

 ムラクモ王はそう言った。会談は約1時間程で終了した。結果的には、AMTOCとKDAOは同盟を結ぶ運びとなった。そしてHRKを加えた三国同盟を結び、SSTTに対抗する包囲網が形成された。まずは、AMTOCの解放。SSTTの制圧地域の解放。この二点が決定事項となった。三国同盟の名はそれぞれの国の頭文字AKH(AMTOC KDAO HRK )と、呼称する事になった。

 これで少しはSSTTを倒せるムードになったが、逆にこれ以上打つ手は無くなり、背水の陣となった。

 ウェザース歴1999年6月11日、同盟を締結してから1ヶ月。AKH10万人の連合軍がAMTOCをSSTTから奪取した。この戦いで活躍したのは、ムラクモソードとレインシールドの使い手で、黒き兵士吸い取り機械の異名を持つ三騎将の一人、ブラックホール・レグムートであった。後方支援として、もう一人の三騎将である黄色い猛虎イエロータイガー・セバスチャノスのクラウド・ボーガン遠距離援護攻撃と、最期は良好のサンエンジェルステッキによる魔法でSSTTを無傷で撃退した。ただ、このままで終わるSSTTでは無い事は分かりきっていた。

 この惨敗を受けて、SSTTのタイフウノメルザンティス皇帝は、全ての兵士を自国の領土に撤退を指示。集合次第軍の再編成をし、部隊を二つに分けた。一つはSSTT本国を防衛するSSTT守備隊。もう一つは規模を縮小した遠征軍に分けた。流石に三対一では、苦しい事をホワイトジュエル・ガムノイアーもタイフウノメルザンティス皇帝も分かっていた。そこで、彼等はある1国に的を絞った。この1国さえ倒せばあとはドミノ式に崩れて行くだろう。そう考えていた。その1国とは、他でもないKDAOであった。

 そんな事とはつゆしらずAKHは、意外なところから崩れて行くかもしれなかった。

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