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救援要請

 死四方陣戦術を用いて待ち伏せしているとは、夢にも思わなかったホワイトジュエル・ガムノイアー大将らSSTT遠征軍は、予測通りXポイントに到達した。

 「予め決めた作戦通り行くぞ!」

 と、イエロータイガー・セバスチャノス大将が作戦開始の号砲をならすと、HRK、KDAO連合軍が怒涛の反撃に出て、SSTT遠征軍に大打撃を与えた。

 「退けー!退けー!本国に戻るぞ。チクッショ!一体何がどうなってんだ。」

 ガムノイアー大将の怒声に微かに生き残った者がピカットール平野でその命令を確認した。この短時間でSSTTは、15万人もの大軍勢を一挙に失った。主力を欠いていたとは言え、相手方に死傷者0だった事を考えると、惨敗と言えた。

 「やりましたね!」

 セバスチャノス大将がバルザンとバルザラントの所へやって来た。

 「久しぶりだな。あの憎たらし坊主が、イエロータイガーと言う騎将の称号を持つ大将になるとは世の中何が起きるか分からんな。」

 「お久しぶりです。レッドスター・バルザン大将。」

 バルザンとセバスチャノス大将はガッチリ握手をした。

 「ガムノイアー大将も残党も居ない様ですし、一旦兵を引き上げましょう。」

 セバスチャノス大将がそう言うと、バルザンもバルザラントも頷いた。

 「皆御苦労。これより我が軍は休養の為、ハレルヤ共和国首都ハノスを目指す事にする。」

 「おおーっ!SSTTなんざどってこと無いぜ。」

 KDAO、HRKの完全勝利の余韻に浸っていた時の事であった。バルザンの元にクラウディアス王国最強のエリート偵察部隊(通称TN部隊)から緊急電が入った。

 「お伝えします。AMTOCとKDAO国境地帯でムラクモ王以下行方不明になっていた部隊が、SSTT第2方面軍司令官ストーム・スノー・エクセム中将配下500人程の部隊に追い詰められている模様。至急部隊の派遣を要請します。」

 バルザンはそれを聞き考えた。するとここで以外な人物が口を開いた。それは良好であった。

 「バルザン大将?よく分からないけど、今回の戦いで私は何も出来なかった。だから私も仲間に入れて。どうせ貴方の事だから救援しないと言う選択肢はないはず。それにまだ戦える兵士は沢山いるはずだわ。」

 「良好様…。」

 良好は目の前の部隊に小学生の様にこう言った。

 「まだ戦える人は挙手して‼」

 結局200人程の部隊を仕度し、AMTOCの国境地帯に向かった。

 「あんたも行くのよ。バルザン。レッドスターなんでしょ?」

 「良好様には叶いませぬな。トホホ…。」

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