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第二話 雪風が罅れるように白んで

「……なにしてんだよ、梓海(ズーハイ)

 呆れたようにため息をつく朝暉(ちょうき)を、淡くやや透き通った白い(ころも)を身にまとった梓海がおずおずと眺めている。ふわふわと漂う湯気のあいだを縫うように歩く朝暉は、岩造りの小さな庭に幾つも浮かぶ様々な湯を眺め、思わず感嘆の声を上げた。

 蓮の花を模した飾りが浮かんだ薄紫の深めの風呂に、白濁とした湯がこぽこぽと湧き上がる不思議な壷湯、石の枕が置かれた寝そべって浸かる少しぬるそうな湯――などなど。ちょっとした大浴場になっている。流石帝の子と言ったところだろうか。朝暉は、勢いよく湯船に飛び込みたい気持ちをぐっと堪えて、洗い場へ向かう。

 一方梓海は、朝暉が(ひのき)造りの椅子に腰を掛けても尚、その場を動けずにいた。

 なにせこなたは、幼く赤ん坊であった頃を除けば、その高貴な身分から、薄衣の下を誰かに見せることなく今日この日までを過ごしてきた。母親である帝とも一度も湯を共にした試しがない。それなのに、先ほど出会ったばかりの子どもとふたりで湯浴みなど、梓海にはあまりに難解であった。


 梓海が立ちすくんでいる間、朝暉は何処から手を付けようか考えあぐねていた。自分を洗濯桶に入れて、乱暴にごしごしと洗ったほうが幾分かましかもしれないというほど、朝暉の身体は汚れていた。虫が湧いていないのが奇跡なくらいだった。

 いや、考えても仕方ない。そう思い直し、小さな手押しポンプを数度動かし、椅子と同じ檜で出来た桶にお湯を張る。木綿の手ぬぐいを浸し、湯の中で揉みほぐすと、固形石鹸を擦り付けて泡立てていく。

 泥と砂に塗れ、汗と油で汚れた肉体を丁寧に洗い、伸びた爪のあいだや首元、わきの下に足首、いたるところに溜まりに溜まった垢を丁寧に取り除いていく作業は困難を極めたが、同時にうっとりするほどに気持ちの良い工程でもあった。念入りに身体を清める朝暉をちらちらと見ながら、困ったように立ちすくんでいる梓海は、相変わらずこなたを”可哀想”な目で見るのではなく、あくまで自分の肌を晒す抵抗に揺れているだけなのだから、なんともいじらしい。晒すといったって、身体を洗う時だけ薄着を脱ぎ、湯につかるときはまた羽織るのだからほんの一瞬の出来事なのだが、こなたにとっては一大事なのだから仕方があるまい。

 朝暉もそれを理解したうえで、無理強いはしなかった。今はそこまで寒々しい季節でもないのだし、梓海はこなたに忠誠を誓っている(あやかし)から、ある程度体温を一定に保つ術式加護を受けているだろう。風邪を引くような事態にはまずならない。

 此処に居る限り、梓海の世話役が朝暉を見つける可能性は限りなく低い。さっさと身体を清めて、誰かに察知される前にとんずらしよう、と考えながら、あまりにも汚れているせいでまったく泡立たない頭髪を、水を細かくまき散らす淋浴(シャワー)で洗い流した。

 どしゃ降りのような細かく刺激的なお湯でしばらく汚れを取り除くと、一度蛇口をひねって止める。金の髪に汚れた色の水がだらだらと滴った。軽く絞って先ほど使っていた固形石鹸に手を伸ばすと、梓海がおずおずと香水瓶のようなものを朝暉に差し出してくる。

「これは……?」

「髪の毛を洗うときは、此方の……椿色の瓶にはいった薬剤を。汚れを落とした後、藤色の瓶の薬剤を使うと、良いです。その固形の石鹸は、身体専用なので……」

「そっか。ありがとな、梓海」

 助かった、と金の柳の隙間から朝暉が微笑むと、梓海が照れたように頬を染めて目を逸らす。小さく「いえ」という声が聴こえて、また離れて行った。

「洗ってる間、なんも見えないし、梓海も洗ったら?」

「…………」

 答えを聞く前に、朝暉は椿色の硝子瓶を片手の親指で器用に開けて、中のとろりとした薬剤を左手に掬うと、泡立てて髪の毛に擦り付ける。全体に薬剤を行き渡らせた後、十本の指を丁寧に動かして頭皮を優しく刺激しながら、油と垢を落としていく。所々湿疹が出来ているのに舌打ちをしたい気持ちになりながら、もくもくと泡に覆われていく朝暉を見て、梓海はこなたの言葉が真であると安心したのか、少し離れた位置で淋浴(シャワー)を使い始める音が聞こえた。

 このまま寝そうだな、と思いながらしばらく椿の薬剤で髪の毛をもんだ後、一気に洗い流す。最初は汚れていた泡も最後は白くなって、金髪も幾分か柔らかくなったように感じられた。硝子の蓋を丁寧に閉めて、今度は藤色の瓶を開けると、さっきよりもどろりとした液体が中から出て来る。


 ――これはたしかに、良い匂い。

 なんの匂いだろう、とぼんやり考えながら、髪の毛に擦りこむように薬剤を行き渡らせる。先ほどの良く泡立つ頭髪剤とは異なり、此方は痛んだ箇所や軋みを緩和させる成分が入っているようだった。しばらく念入りに一本一本を修繕していく気持ちで撫でつけていると、衣を肩にかけた梓海が「あの」と此方を見ずに話しかけてくる。

「どうした?」

「瓶……お借りしても?」

 梓海も身体を洗い終えて、次は髪の毛を整えるらしかった。随分長く使ってしまっていたな、と少し申し訳ない気持ちになりながら、朝暉は軽く両手をすすぎ、手のぬめりを落とすと、両の瓶を持って梓海に近づいていく。

「すみません、急かしてしまいましたか」

「いや。っていうかこれはお前のなんだから、謝るのはおれ。貸してくれてありがとう」

 ずっと顔を逸らしていた梓海の瞳が朝暉を映す。綺麗な硝子瓶を両手にのせると、梓海が「ありがとうございます……」と小さく呟いた。お礼を言うのもおれなんだけどな、と思いながら、朝暉が笑えば、やはりはっとしたように再び俯いてしまう。特に気にした様子もなく朝暉が去っていくと、梓海はゆっくりと顔を上げ、こなたを見つめた。既に朝暉は髪に着いた薬剤を丁寧に洗い流している最中で、湯気のせいで身体の側面しか見えないが――その時、こなたが骨が浮き出るほど痩せているのに、梓海ははじめて気が付いた。そして先ほど、梓海がいつも残してしまう山ほどの料理を、ぺろりと食してしまった姿も、同時に思い出して……。

 ――食べても太らないひとがいるとは、従者であり世話係であるひとから聞いていたけれど、本当に存在するのだな、と思った。


 梓海はこの時、貧しさというものを知らなかった。自分が他のひととは違うというのをなんとなくは分かっていたものの、この王宮に住まう子どもは皆、自分と似たような生活をしているのだと信じて疑わなかった。もっと言うのであれば、梓海は「帝の子どもだから」皆が自分に優しいというところまでは理解していたが、己が高貴であるとはてんで思っていなかったのだ。従者と共に飲食を共にできないのは、帝の子どもという立場だから。湯浴みを誰かと行えないのは、空水晶(そらすいしょう)に選ばれた子どもであるから。そこまでは理解できていたけれど、帝の嫡子という立場が――空水晶に選ばれた者が、「王になり得る器」が、この四雲の国でどれだけの”運命”を背負った者で、どのような任を負う存在なのか、こなたは分かっていなかったのだ。

 それも無理はない。帝はほんの僅かな従者と共に、まだ物心がついていない頃から梓海をこの屋敷に閉じ込めていた。五歳の子どもにはあまりに大きすぎる離宮。たったひとりしか使わない、王宮にある湯殿よりもずっと大きく装飾の凝った風呂場。贅沢な寝台。絢爛豪華な食事。何百と種類のある美しい衣。四雲の数多才ある職人が造った髪飾り。梓海のためだけに調合された香料。装飾品。靴。王になるための英才教育。

 けれども、至極の贅沢はどれひとつとっても、梓海の欲しいものではなかった。故に、梓海に貧しさは分からない。梓海が要らないものを、喉から手が出るほど欲しいと願う者がいるのだと知らない。こなたは、そういう価値観を共有できる友人が、ひとりもいなかったからだ。

 そう、梓海は知らなかった。自分以外の人間を。従者たちは優しい。けれども、彼らの優しさは、帝に命じられたからこなたに与えられた「モノ」でしかないと、梓海は何処かで知っていた。装飾品や、服や、この屋敷と同じ、帝に与えられた「モノ」。そうではない、梓海を気に掛けてくれる人も居るけれど、その人だって、帝の命令があれば逆らえないだろうと分かっていた。立場の違う人間に、自分の寂しさを埋めてもらう”命令”をするのは、こなたには出来ないことだった。やり方を知らなかったし、何よりも、何も知らない梓海が唯一知っていたのは、人の心は命令では動かせないということだったから。

 梓海は、母が自分に与えてくれたすべてが自分のためを思ったものだと分かっていた。けれども、苦しく、悲しく、孤独だった。この場所で一生生きていくのだと諦めていた。そんなさなか――朝暉と出会った。


 自分以外の子どもを見たのは二度目だった。

 一度だけ、母に連れられた祝辞の際に、目を布で覆った子どもを見かけたことがある。すぐに見失ってしまったし、母が冷たい視線でその子を見つめているのに気が付いて、梓海は知らないふりをした。なにも見なかったことにして、今日この日まで心に仕舞い続けてきた。

 朝暉とあの子は似ても似つかない。もっとすらりと身長が高く、肉付きも良かった。あの子と比べると、朝暉はまるで枇杷の木のようだった。

 細いけれど、何処までもしっかりと伸びる枝。重い果実をやすやすと支えてみせる生命力の樹木。ぎらぎらとした瞳はどこか優しげで、だから思わず枇杷を差し出してしまったのかもしれないと梓海は思った。普段なら絶対に自分から話しかけたりしないのに。

 いまにも倒れそうなほど疲れ切っていたこなたは、それでも膝をつかず梓海をまっすぐ見つめていた。その力強さに、どうしようもなく惹かれてしまったのだと、髪の毛を洗い流しながら思う。


 そうか。私は、朝暉のまぶしさに、惹かれたのだ。

 手に入れたかったわけじゃない。ただ、触れて見たかった。本当にこんなまぶしさが存在するのか。太陽が地面に落ちてきたみたいだったから。


 朝暉よりもずっと長い髪の毛を緩く左右に巻いて、水滴を絞ると、既に湯船につかっている金のひかりに目を向ける。意を決して衣を取り去ると、胸の下、へそよりも上のあたりに、空色に輝く結晶が視える。

 ゆっくりと同じお湯に浸かれば、睡蓮の深い匂いが鼻をくすぐる。模しただけの飾りは、それでも本物のように美しい。そういえばこの湯に浮かぶ花も、毎日従者たちが代えてくれていた、と唐突に思う。

 梓海が朝暉をこわごわ見つめると、こなたは驚いたように梓海を見つめていた。恥ずかしくなって、また顔を逸らしたくなったけれど、ぐっと堪えて朝暉を見る。

 見つめたくて、手を伸ばしたのだから。

「あの」

「……うん」

「これ」

 空水晶を指して、言葉に迷う。「どう思いますか」と言ってから、いきなりだったかもしれない、と発言を撤回したくなる。座って肩の位置まで湯につかっている朝暉は、少し姿勢を正して、梓海の空水晶を見つめた。

「へえ、こんな色してんのか」

 知らなかったな、という朝暉の表情は複雑だった。悲しんでいるようにも喜んでいるようにも見える。けれども、従者たちとは違って、"この印"を神格化していないことだけは分かった。それがたまらなく嬉しくて、本来は誰にも触れさせてはいけないものであるのに、容易く朝暉の指先を受け入れてしまう。鉱石の表面を、梓海より華奢な指先がそっと撫でると、くすぐったいような、幸福なような、よく分からない感じがして、そっとしゃがんだ。

 ぱちゃん、と高い音を立てて、梓海の身体が湯に浸かる。ゆらゆら。睡蓮が、傾く。


 へえ、こんな色してんのか、と言ったきり、朝暉は何も言わなかった。


 梓海は頭のてっぺんまで沈んでしまいたいような気持ちになりながら、浮かんでいる睡蓮をそっと手繰り寄せる。ふと、朝暉が梓海に背中を向けた。

 気分を害したのか、とひやりとした梓海の瞳に――澄んだ青が映る。

 梓海の空水晶を、冬の日の空に例えるのであれば。朝暉のそれは夏の青だった。梓海よりも華奢で、けれども小さくないその欠片を見て、息を呑む。まさか、と思った。

「おまえが見せてくれたのに、おれが黙ってるのも変な話だし、まあ、いいか」

 仕方ない、といったふうに紡がれた言葉を聞き終える前に、梓海は泣いてしまった。急に声を出して泣き出したものだから、ぎょっとした朝暉が勢いよく振り返る。湯が大きく揺れて、手繰り寄せた睡蓮が遠のいた。

「なんで泣いてるんだよ。そんなにおれのヤツ、グロかった?」

「ぐろ……?」

「気味悪かった? ってこと」

 首を横に振る。ほっとしたように朝暉が息を吐いて、梓海の涙を濡れた手で拭った。湯の温かさと混じって、頬から落ちていく。薄紫と混ざり、視えなくなる。

 金の瞳が心配げに此方に向いている。やっぱり、優しい太陽の色だ、と梓海は思った。

「いいえ。とてもきれいでした」

 とても、ともう一度繰り返す。自分の空水晶には、そんなふうに思ったこと無かったのに。朝暉のそれはあまりに美しく、青く、豊かで――綺麗だった。

 そして同時に、梓海はこうも思ったのだ。

 ああこの人は――王になるひとなのだ、と。


 梓海と同じ空水晶を持ちながらも、こなたは梓海のように怯えていないように見えた。金の髪から滴る水は神酒を思わせたし、空水晶だって、梓海よりもはるかに大きく深い青。星のまたたきのようなひかりを放ち、呼吸と共に上下するたび、その艶やかな表面に少しの傷もないのが分かる。こなたの空水晶を見つめるたび、自分のそれがおもちゃの様だという気がした。けれども、悲しくはなかった。ただただ神々しくて、素敵だとしか思わなかった。思えなかった。


 ――この人が本物です、お母様。

 梓海は思った。この人が本物です。この人が、王になるべきお人。


 自分が王座に相応しいだなんて、梓海は一度だって思った試しがなかった。気が弱く、逆らえず、頭も良くない自分が空水晶を持って生まれたのは、何かの間違いだと思ってきた。そして今日、正しかったのだと分かった。


 よかった。梓海は心の底から想った。よかった。

 それは、いまだかつて梓海が抱いた感情の中で最も薄暗い愉悦だった。よかった。この人が本物。だから、自分は王にならずに済む。王というのがどれだけ必要とされているか、どれだけ国民にとって大切な存在なのか。国の未来を担う者なのか、梓海は知らない。知らないけれど。

 

 王の器になったせいで、梓海は外に出られなかった。

 王の器になったせいで、梓海は誰からも愛されなかった。

 王の器になったせいで、梓海は、ひとりぼっちだった。


 梓海は自由になりたかった。ただこの箱庭から出て、母と微笑み合い、家族や従者たちとご飯を食べ、太陽の下を歩きたいだけだった。その生活のすべてを奪ったのは、出来損ないの空水晶であると信じて疑わなかった。


 けれども王になれなければ、もう自分は王の器ではなくなる。ただの梓海になれる。

 ただの梓海になれば――愛してもらえる。


 そう思った。だから、よかった。

 梓海は心の底から想った。自分になり損ないの空を与えてくれた神に感謝した。どこをとっても完璧で、美しい青空を朝暉に与えた天に感謝の涙を流した。

 「ありがとうございます」と。




「――朝暉様」

 困った顔で梓海の涙を拭い続ける朝暉の掌をそっと掴むと、こなたの睫毛に触れた湯気が水滴になっていく様を見つめる。ふるふると瞬きのたびに揺れる細かな金剛石(ダイアモンド)は、こなたに相応しき宝石のように思えた。

「朝暉でいいよ」

 なに、改まってと快活に笑うこなたは無邪気で、ああ、同い年くらいなのだなとその時初めて思えた。それまでずっと、梓海は朝暉を少し大人びたひとだとおもっていたけれど、そうではないのだと、どうしてか感じたのだ。

 梓海は慎重に言葉を選ぶ。一言一句たがえぬように、決して軽々しい願いなのだと思われないように、大切に想いを紡ぐ。

「……朝暉、先ほどなんでもひとつ、願いを叶えると言ってくれましたね」

「そういう約束だったな。死んでほしいとか、そう言うのじゃない限りはなんでもいいよ」


 死ぬなんてそんなこと、願うはずもなかった。

 梓海の祈りはただひとつ。望む未来も、ひとつだけ。


「王様になってほしいんです。――朝暉」


 どうか、王になってください。

 そして、私を此処から連れ出して。お願い。


 願い続ける梓海を見つめる金色は、月にも太陽にも思える気高いひかり。

 出会った時と同じように、朝暉に手を差し伸べる梓海の手を、こなたは躊躇いなく掴んで――思い切り、引いてみせた。


 ばしゃあんと揺らぐ湯船にたゆたう睡蓮がひとつ、大波に揺れてくるりと、ひっくり返った。

2021/07/21 執筆

title by alkalism

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