太陽と月の誘う春
――それは神以(しん)もって運命でない。
誰に聞かれても、朝暉はそう答えるだろう。
伸ばされた手が。渡された枇杷が。此方を見つめる空色の瞳が、こなたに向けられたのは、優しさというよりは気まぐれで、哀れみと断ずるには悲しげで、すべてを諦めているように見えたから。
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【四雲天国妖詩篇】というシリーズの第二弾。
次なる「王の器」に選ばれた
太陽の子どもと、月の子どもの出会いの物語。
誰に聞かれても、朝暉はそう答えるだろう。
伸ばされた手が。渡された枇杷が。此方を見つめる空色の瞳が、こなたに向けられたのは、優しさというよりは気まぐれで、哀れみと断ずるには悲しげで、すべてを諦めているように見えたから。
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【四雲天国妖詩篇】というシリーズの第二弾。
次なる「王の器」に選ばれた
太陽の子どもと、月の子どもの出会いの物語。
第一話 手底に灯っては燃える暁
2021/07/10 22:41
(改)
第二話 雪風が罅れるように白んで
2021/07/21 21:26
(改)
第三話 眦は嵐の夜のともしび
2021/11/23 07:50
(改)