神様「好きなゲームの中に入れるようにしてやろう。一本選べ。」
僕はある日、神の声を聞いた。
「好きなゲームの中に入れるようにしてやろう。一本選べ」
空から降り注ぐように声が聞こえたんだ。
僕は悩む。
闘いがあるやつは嫌だな。
殴られたり攻撃魔法が痛そうだもんな。
平和なゲームがいいな。
だとすると、ギャルゲーかな?
でも、人間関係が。
コミュ障陰キャの僕じゃダメだ。
それなら逆に乙女ゲー。
ダメだ!
序盤登場キャラクターは何故かヒロインに冷たいし、
第一僕はホモじゃない。
音ゲーなら平和かな?
いやでも、ずっと踊らされるだけのゲーム。
中に入って何が面白いんだ。
それなら、アバターゲーム。
でもユーザーが課金してくれないことには美味しい思いが出来ない。
無課金ユーザー・放置ユーザーだとこれは詰む。
やっぱ、某鉄道ゲームかな?
社長になって大金持ちに!
あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
これは罠だ!!!!
キンボン着いたら鬼畜ゲームへと変わる。
ボンビラスは行きたくないよ!!!
マリカは……。
ダメだ!!
事故ったら死ぬ!!!
某ゾンビゲームやホラーゲームは除外!
じゃあ、麻雀やテーブルゲームはどうだろう?
毎回マネーが与えられるし、マイナスになったとしても借金にはならない!!!!
それに僕はテーブルゲームだけは自信があるんだ!
よし決めた!
これに…、
って
麻雀やテーブルゲームやって
掛け金がプラスにもマイナスにもならないゲームして
なんの得があるんだ!
「そろそろ決まったかのう?」
「どれも嫌です。
僕の得になることがひとつもありません。
あなた、本当に神様ですか?」
「バレた?
私は、神様の面を被った小悪魔よ!
ゲームの世界であなたの魂を頂こうと思ったのに。
バレたんじゃ、仕方ないわね。
サヨナラ!」
小悪魔は何処かへ行ってしまったようだ。
僕はそれから神の声が聞こえなくなった。