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おれおれ詐欺の撃退秘話


こんにちは、紫雀です。


独身貴族のころ、私は実家で、母と二人で暮らしておりました。

ゆえに、電話を取るのは母か、私、どちらか二人になるわけですが


母の知り合いから電話がかかってくると、

「まあ、お母さんに声がそっくりね」と言われ、よく間違えられておりました。

そんなある日のこと、一本の電話がかかってきました。


「はい、〇〇でございます。

「おれだよ、俺」


聞き覚えのない男の人の声です

最初、間違え電話かと思いました。

黙っていると、またしても同じセリフを繰り返します


「おれ、俺だよ。わかんねえかな」


私には、弟はいますが、「オレ」などと言うセリフで一度だってかけてきたことはありません。

同世代のいとこたちも、よくかけてきますが、全員名前でかけてきます。

解るわけありません。謎は深まるばかりです。


「……あのね、俺って誰?Yちゃん、Hちゃん、あっくん、よっちゃん、Kくんか?

 でも、違うよね。あなたの声、その誰でもないもの」


このセリフに相手は黙りこくりました。


「あなた、一体、誰?」

プチッ、ツーツーツー


電話はそこで切られてしまいました。

その数日後、ニュースで「おれおれ詐欺」の事件を放送していました。

『ああっ、アノ電話がそうだったんだ。』とやっと気がつきました。


最近の話です。

「おれおれ詐欺」は進化して、「振り込め詐欺」になっていると

ニュースで言っていた、ある日のこと。

ゆうの同級生の家に「振り込め詐欺」の電話がかかってきたそうです。

電話を取ったのは、その家のおばあちゃん

駅員と警察官の電話で、


『息子さんが電車内で痴漢を働いて、被害者に訴えられそうになっているから、

示談で済ませたいなら、お金を振り込んで下さい』


という内容だったそうです。

手の込んだ詐欺です。

駅員と警察官、偽息子と、役者が3人もいます。

偽息子役は鼻声(涙声)で、


『おねがいだ、お金を振り込んでくれ』と訴えたそうです。

普通なら、慌てて振り込むところですが、このおばあちゃんは豪傑です。


「あんたをそんな情けない息子に育てた覚えはない!!自分でなんとかしろ」


と相手を一喝し、電話を切ったのです。

おばあちゃんは、息子さんとよく話をする人でした。


だから、息子さんが「痴漢行為をするような人ではない」と解っていたそうです。

数分後、息子さんに電話をかけ直して、痴漢行為は全くのでっちあげであることが発覚!

詐欺にあわずに済んだというお話しでした。


平成28年の特殊詐欺(オレオレ詐欺等)の被害状況

年間の被害額406.3億円を1日平均にすると1.1億円という高額となります。

侮れない数値です.

被害にあわないためにも、家族のコミニケーションは

必要なんだなと感じた事件でした。


おしまい

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