シャル・ウイ・ダンス(▰˘◡˘▰)
こんにちは、紫雀です。
やたら、飲み会に誘われた20代後半。
薬品会社のパーティーに友人に誘われて参加した。
医師と薬品会社に勤める人たちのちょっと
ハイソサエティな感じのパーティーだった。
宴もたけなわ、 生演奏の楽団がワルツを奏で始めた。
40代ぐらいのドクターらしき紳士が
「お嬢さん、踊っていただけませんか?」と声をかけてきた。
ええーっ、無理!!(;´Д`A
社交ダンスなんて習ったこともないし踊った事もない。
壁の花を決め込んで隅っこの方で大人しくワインを口にしていたのに
この申し出に内心パニックになった。
曖昧に微笑みながら、やんわり断ろうとすると、
そばに立ってた友人が「踊ってくれば」と背中を押す。
冗談じゃない。(;´Д`)ノ
ほんとに踊れないのにこけたら相手に恥をかかすことになる。
どうしたものかと思っていたけど押し切られて踊る事になってしまった。
相手の紳士は正統派ダンスを習っていたらしく
ワルツの基本姿勢を説明しながら私の手を取り軽くホールドし
あろうことか。舞台の中央に出てステップを踏み始めた。
相手のリードがうまい。全くダンスを知らないはずなのに
私の足は勝手にワルツのステップを踏んでいた。
リードがうまいとダンスというものは素人でも踊れるものらしい。
「お上手ですね」と言われて途端に慌てて足を意識した。
ステップが乱れる。
だがしかし、相手は見事に立て直して一曲踊りきってしまった。
『いやいや、うまいのは貴方ですって』
相手に会釈を返し、元の席に戻る。
シャル・ウイ・ダンス。
夢のようなひと時だった。
結構、色んな体験をしている20代後半。
以上、紫雀の体験談でした。