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ヒゲの話
今日は、土曜日、
久しぶりに朝寝をしているダンナ様
顔に無精ひげが生えています。
うーん、抜きたい!
こんな時ってあるよね。
欲望が頭をもたげる。
でも、がまん、がまん
昔、一度だけ、寝ているダンナ様のひげを1本だけ抜いたことがあるの。
ダンナ様、びっくりと痛さで、毛抜きをもった私の手を払いのけ
しばらく、ばたん、ばたんと左右に苦しんでいたの。
その後また、寝ちゃった。
そんなに痛かったのカナ……。
友達に、電話でこの話をしたら、大うけだった。
「そりゃ、痛いに決まってるよ。あんたって、悪魔!!」
爆笑しながらそう言う。
昔、中国の将軍が、皇帝に仕える宦官(去勢された男の人)に
取り入るために、自分のひげを全部ぬいて、
逢いにいったという故事を思い出した。
「そなた、なぜ、ひげが生えんのだ?」
「私はあなた様を父上のように思っております。
父のあなたに生えないのに息子の私に生えることがありましょうか」
という会話を交わしたという。
たった一本でも痛いのに、すごい努力だよね。
この努力をたたえ 一拍手
以上、紫雀でした。