雪の日の思い出
こんにちは、
只今、怒涛の勢いで
過去ログを写しまくっている紫雀です。
さて、本日のお題
紫雀は短大時代、演劇部と漫画研究会に所属していました。
同好会の漫研とちがい、演劇部は真面目な部で公演もあり、合宿もありました。
冬の合宿を行った、或る日のことです。
その日は、朝から雪が降っていました。
短大のある場所は、山の上で周囲には何もなく、静かです。
人通りもないので、校庭に降り積もった雪の上には、足跡のも一つありません。
雪は、膝くらいまで積っていました。
雪が降ると、うれしいのは子供に限りません。
やっぱり、短大生でも、同じようにうれしいのです。
皆で外に出ました。
長靴の中に雪が入らないように用心しながら、ゆっくり雪の上を歩きました。
5、6歩進んだところで、先頭を歩いていた私のところに、
「おーい、Sちゃん」といいながら先輩がやってきました。
「はい?」といって振り向いた私
にこにこしながら、近づいてくる先輩。
その邪気のない笑顔。
その笑顔に私は、まんまとだまされてしまいました。
「Sちゃん、むこう向いて」
「はい」
素直に従う私。
「両手を平行にあげて」
「?はい」
不審に思いながらも、やっぱり素直に従う私。
ボスゥッ!!!
いきなり背中を押され、私は雪の中に倒れこんでしまいました。
雪の中には見事な人型
「何するんですか、いきなり!!」
笑顔のままで先輩は言いました。
「一度、やってみたかったの (^v^)」
『……なんで、同級生でも、友人でもなく、後輩なんですか(-_-;)』
理解できない……。
「そーゆーことは、自分でやってくださいね、ほんとにもうー」
「あははっ」と笑いながら逃げていく先輩。
その後、雪合戦が始まったのは言うまでもないことでした。
今となっては、よい思い出です。
あー、でもやっぱり理解できない……。
おしまい