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寮内では挨拶するのが常識さ!


こんにちは、紫雀です。


短大時代、構内に学生向けの寮がありました。

寮の中では、挨拶は常識です。

これを徹底させると部外者進入を阻止する

事ができるんですよね~。


何をかくそう、若かりし頃、私も女子寮に

進入したことがあります。(私は女ですよー、女ぁ~)


男性諸君うらやましいでしょ

女子寮ですよ、女子寮、うふふふ

秘密の花園の女子寮なんですよ^^

(別にガールズラブではありません(^_^;))


部活の打ち合わせで、学校で立ち話をしていたとき

もうちょっと、落ち着いて話ができる所が

いいという事で寮の自分の部屋へ

案内してくれたT嬢。


寮の門をくぐると軽い緊張が走り

空気が一変した。


見られてる!

めっちゃ、視られてるぅー!!!


そして、すれ違う寮生たちは

不審の入り混じった、にこやかな笑顔で

「こんにちは」とお言葉をかけてくれるのです。


寮のしきたりに慣れているT嬢は

同じように挨拶を返しているのですが、

私、全くこういう状況になれていませんでした。


しどろもどろな小さな声で

「こ、こんにちは、こんにちは」

と返すのが精一杯。

最後には下を向いて、頭を下げるだけになってしまいました。


『ああ~っ、なんか、恥ずかしい……。』

しかし、こんな態度は、寮内では厳禁、

挨拶を返さない人間は当然、白眼視されます。

そして、不審者扱い


「こんにちは」の集中砲火を浴びながら

T嬢のお部屋に逃げ込んだとき

見計らったように館内放送が流れてきました。


キンコンカンコーン

「一年〇組のT・Kさん、寮監室までおいで下さい」


「なんか、ばれたみたい。行ってくるね」

テヘペロな感じで彼女は部屋を出て行った。


えーっ、ばれちゃったの?

まぁ、ばれるよな、あんなに注目浴びれば。


彼女はこってり絞られたらしいが

私の方は呼び出されることもなく

同じように「こんにちは」の集中砲火を浴びながら

無事、寮の門の前で開放された。


今は笑って話せる昔のよき思い出です。


寮内で挨拶を徹底させると、

不思議な連帯感が生まれるらしいです。

そして、寮の運営もうまくいく、一石二鳥のよい方法を

この学校の女子寮はとっていたのでした。


挨拶は人間関係を円滑にする第一歩

せまい寮の中、挨拶を徹底させるのが常識だと

紫雀は思うのでした。


以上、紫雀の体験談でした。

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