足りないわ!
永い間、文章が書けなくて、今、リハビリ中です。トホホ…。
下のこどもが中学3年のときのことだ。
クラスのお別れ会でバーベキュー大会をすることになった。
事前にPTA役員が集まり、場所、日時、1人当たりの食材の量をきめる話し合いがもたれた。
「肉は一人当たり200gから300gくらいでいいんじゃない?」
「そうね。うちもだいたいそのくらい」。
「じゃ、あいだをとって、250gでどうですか?」
「いいわね」
「ちょうどいい量じゃないかな」
次々と賛同の声があがるなか、私の隣に座っていた彼女がボソッと一言つぶやいた。
「……たりないわ」
そのつぶやきは、あまりにも小さく他の人には聞こえない様だった。
えっ、たりない?うちもだいたいそのくらいなんだけど….。
彼女はつづけた。
「うち、四人家族なんだけど、肉はいつも4キロ買うわよ」
……4キロ
えーと確か、彼女の家は中学生と高校生の女子二人に、旦那様と奥様の四人家族。
単純計算で一人一キロづつ食べている事になる。
規格外すぎる。(@_@)
子供が学校を卒業して10年ほどたったある日、彼女に出会った。
雑談の後、一言聞いた。
「今でも、焼肉の時は肉を4キロ買うの?」
「うん、もちろん!」彼女は笑いながら答えた。
歳をとると肉より魚にシフトすると言うが、こんな家族もあるらしい。
以上、紫雀の体験談でした。
実話ってすごいですね。(*^。^*)