表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

殺意

作者: ぱた

○某ハイツ・前(夜)


○同・202号室・中(夜)

   用を足そうとトイレに行く花音。ドアを開ける。

   正面の壁にゴキブリが張り付いている。

   ドアを閉める花音。素早く殺虫剤を取りに行き、トイレのドアを開ける。

   ゴキブリはいない。

   台所のゴミ箱をそっとずらす。花音の足元をかすめ、ゴキブリが逃げる。

   追う花音。

   台所近くの壁にへばりついているゴキブリ。

   スプレーのレバーを、ゴキブリめがけて引く。

   「スーッ」という音だけ。スプレーは空。

花音「(舌打ち)ちっ」

   突然、花音の顔面めがけて飛んでくるゴキブリ。

   全く怯まず、素早くしゃがんで避ける花音。ゴキブリの行方を目で探す。

   

○ベランダ(夜)

   ベランダの床に発見。

   そっとベランダのドアを開け、近づく花音。

   スプレー缶を捨て、近くのスリッパを手に取る。

<花音の目のアップ>

<ゴキブリのアップ>

   ゴキブリにじわじわ近づいていく花音。

   頭上にスリッパを掲げ、狙いを定める。ゴキブリはその場から微動だにしない。

   遠くから救急車のサイレンの音が聞こえる。

   花音はスリッパをきつく握り締める。


                      <おわり>


   

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ