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清洲攻略戦・その五

 そのまま織田弾正忠軍は、織田大和守家の所領の平定の為に軍を進めた。


 清洲郊外の戦で勝ったことと信友が自ら同行して家臣を説得したことで、ほとんどの家臣は戦うことなく恭順した。


「報告します! 織田三位様。すでに領地に姿はなく出奔した模様」


 そしてあの時に弓で攻撃させたのは、清洲の家老であった織田三位であったらしい。


 清洲にとって全ての元凶は、南蛮船とその持ち主のオレだとの認識があったようだ。


 河尻与一は一か八か一騎討ちを仕掛けて、オレが出て来なければ所詮は商人だとはっきりさせることにより、こちらの士気を挫き味方の士気を上げるつもりだったらしい。


 出て来たら命を賭けても倒すと豪語していたみたいだけど、織田三位は負けた河尻与一共々始末してしまえば、織田大和守家は我が物だと考えたのだろう。


 織田大和守家の家老は策や謀を好む坂井大膳と織田三位に、武骨者で力押しを好む坂井甚介と河尻与一との内部での対立など、複雑な御家事情があったみたい。


 織田大和守家の四家老も、残るは河尻与一と織田三位だけであるし、織田一族の織田三位だけに負けても命までは取られぬと、たかを括っていた形跡もあるようだ。


「親父が降伏を認めなかったからな。逃げたのであろう」


 オレと信長は織田大和守家の所領の中で抵抗する、最後の大物である坂井甚介の所領に向かっているけど、信秀が自ら討伐に向かった織田三位出奔の知らせが届いた。


 実は清洲郊外の戦の後で織田三位が和睦の使者を信秀に出したらしいが、信秀は一騎討ちに横やりを入れるような者とは、和睦もしなければ降伏も受け入れぬと突っぱねたらしい。


「後は坂井殿だけですね」


「坂井甚介も和睦や降伏は認めぬ。今後もお前達を狙う阿呆が出ては困るからな。戦うか尾張から去るか二つに一つだ」


 そして最後の大物坂井甚介も、信秀は和睦も降伏も認めぬと言っていた。


 こちらはケティを暗殺しようとした件で、許さないと決めたんだって。


 オレとしてはこの件に口を挟んでないけど、坂井甚介は未だにケティの暗殺をこちらの狂言だと主張してるのが、仇となったんだろう。


「申し上げます! 前方に敵軍が布陣しております! 数およそ三百!」


「ほう。やる気か。よほど逃げたとそしりを受けるのが嫌なようだな」


 その坂井甚介だけど、まさかのやる気みたい。


 味方は信秀と部隊を分けてからも数が増えて、二千は居るんだけど三百で勝つ気か?


「ちょうどいい。爺。鉄砲隊を使ってみるか。流石に坂井甚介は逃げぬだろうしな」


「はっ」


 オレ達が持ってきた火縄銃は大小合わせて、ちょうど三百ある。


 大砲は重いし坂井甚介は城もないらしいので、清洲に置いてきた。


 というか味方は勝ち戦に浮かれ気味で、手柄欲しさに戦いたがっている者も居るけど大丈夫か?


 まあ早合もたくさん持ってきたから、こちらは待ち受けて火縄銃を撃つだけで勝てると思うけどさ。


「撃てー!」


 敵軍が視界に入ると、こちらは鉄砲隊と弓隊にて射程距離に入り十分引き付けたのちに撃たせた。


 坂井甚介は自ら軍を鼓舞するように先陣を切り突撃して来るが、悲しいかな三百の鉄砲と二百近い弓矢が、一斉に彼に向けて放たれた。


 流石にこの数では命中率が悪かろうと、誰かは当たったのだろう。


 実際オレ達も弓で狙っていたし、坂井甚介は僅か一撃で蜂の巣にされて倒れると、彼の軍はこれまたあっさりと崩壊する。


 何とも呆気ない戦だけど、織田弾正忠家は清洲の織田大和守家の領地を平定することに成功した。




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