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引っ越し

「立派なお屋敷ですね」


 引っ越し先は那古屋城下の立派な屋敷だった。


 これかなり上級武士の屋敷なんじゃないのかね?


 ただまあこの時代の信長はまだそこまで直属の家臣が居る訳ではない。


 家老の林秀貞や平手政秀に佐久間信盛などは居るが森可成や丹羽長秀すらまだ居ない。


 それに現状では家臣が全て那古屋城下で暮らしてる訳ではなく、家臣はそれぞれの領地に住み平手のように那古屋城に居ることが多い家臣が屋敷がある人間が居る程度だ。


 全ての家臣が居るならば場所やら屋敷の規模を古参の家臣などに気を使う必要があるのだろうが、この段階ならばまあそこまで気にする必要もないのだろう。


「地下の工事は今夜からか?」


「はい。防音用にバリアを張れば問題はありませんから最低限の設備は地下に作ります」


 新しい新居の屋敷については事前に信長には一部改築する許可を貰ってる。


 エルはその許可の元で地下に発電施設として艦艇に使う小型の核融合炉と移動用の小型シャトルを格納する地下ドックを庭に作る計画らしい。


 特に小型シャトル発着は昔のアニメかなんかの基地みたいに庭の地面が開くことなるかも。


 あとは他にも宇宙要塞との通信施設に武器倉庫や食料貯蔵庫やお風呂や寝室にリビングなど居住空間も地上とは別に作ると言ってる。


 地上の屋敷も修繕を兼ねて手直しして床が板張りだったので寝室にする部屋と居間にする部屋には畳を入れて、少し汚かったトイレの改築とお風呂がなかったので地上にも作ったりする予定だ。


 まあ地上部分は隠す必要がないので昼間に堂々と改築するようだが。


 それと地上の屋敷にも木製の棚に見せ掛けた冷蔵庫や布団もなかったので羽毛布団を人数分用意もしたし、照明器具も原始的なランタンを置いてみた。


 ヨーロッパにはこの頃にはある物だし構わないだろう。


 ちなみに屋敷のトイレにはわざと質を落とした再生紙風の紙を置く予定らしい。


 これはエル達女性陣が必要だと言ってる。


 正直オレ達は地下の秘匿空間のトイレを使うことになるだろうが将来を見据えて信長辺りに紙をトイレで使うことを見せて紙を普及させたいらしい。


 史実でも江戸時代にはトイレで紙を使っていた記録があるらしいので問題ないようだ。


 ただこの時代は売ってる物のほとんどが座という既得権益を持つ集団が独占していて普及させるのは大変みたいだけど。


 座とは楽市楽座の座で組合みたいなもののようだけど権力や寺社やらと結び付いていてかなり厄介。


 津島や熱田は事実上織田家が支配してるからまだ商売をするだけなら可能だろうけど、売る物次第では座が絡んでくるし座は宗教勢力やら京や堺などの中央まで結び付いていて簡単じゃないだろう。


 今の織田家と信長の力では敵に回すのは得策じゃない。


 必ずしも座が悪いわけではないが現状はよろしくないし特に宗教勢力は史実同様に信長の最大の敵になるだろう。


 それとまだ信長には言ってないがオレ達地上の拠点として小笠原諸島の開拓をする予定で、宇宙要塞の工場で硝石や生糸と絹を生産して織田家の力で売る計画を立てている。


 硝石は下手するとこちらに火の粉が降りかかるが当面織田家が関わらない西国なんかは構わないだろう。


 結局どこかの利権に食い込むならば国外がいいだろうということで、海禁政策の影響で南蛮人が明と日本の間でしたという南蛮貿易が最初はベストだろうと考えてる。


 国外に出る利益を国内に回せば長期的には悪くはないだろうしね。


 無論細かい計画はエル達アンドロイド任せなんだけど。


 結局やることは富国強兵が当面のベストらしい。



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― 新着の感想 ―
[一言] これはこれで面白かった 本編の方も勿論面白いですが。
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