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(ドラゴン)メイド喫茶にようこそ! ~異世界メイド喫茶、ボルケイノの一日~  作者: 巫 夏希
エピソード31(シーズン3 エピソード2) 『海鮮丼』
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海の宝石箱・後編

「……おっ、もう彼女帰っていったのか」


 キッチンで後片付けもとい俺たちの昼食を作っていたメリューさんがカウンターへと出てきた。


「ええ、ついさっき。それにしてもよく新鮮な魚が手に入りましたね。そして、あの王国が内陸国であるということも」

「あれ? あの王国、グラッセ王国が内陸国ってことは伝えていなかったか? だとすれば済まなかったな。結構前から知っていたが言う機会が無かった」


 そうだったんですか。と俺は言うことしか出来なかった。

 それを聞いたメリューさんは俺の隣に立ち、さらに話を続けた。


「……あの国、いや、正確に言えばあの世界は常に戦争を続けている世界なんだよな」


 ぽつり、とメリューさんは言った。


「ああ、何。ある時、ミルシアが教えてくれたんだよ。あの世界は、戦争が続いている。戦争をビジネスとしているから、世界の経済の仕組みに根付いているから、簡単に終わらせることは出来ない。けれど、戦争で命を落としている人も、苦しんでいる人も居ることも事実だと。しかしながら、戦争を終わらせることは出来ない。それがたとえ、一国の王女であったとしても、だ」

「……そんな表情、今まで見せたことなかったのに……」

「ま、それをお前に見せたくないと思っているのかもな。昔は酷かったぞ。ろくに話も出来なかった。疲弊していたんだ、精神も身体も。だから、私が力のつく食べ物を出してやった。食べようとはしなかったが、それを食えと言って無理やり食べさせた。そしたらすっかり元気になってやがる。今はどうしているのだろうな。最近、それについての話はしていないが、もしかしたらそれについて取り組んでいるのかもしれないな」


 まだまだ、解らないことがある。

 そんなことを思った、昼下がりだった。


「……さて、難しいことばかり考えているとダメだな。そろそろ昼にするか? ちょうどケイタたちの分の海鮮丼も出来上がったことだし、昼休憩にしようじゃないか」


 それを聞いた俺は、思わず笑顔が零れてしまって、メリューさんに「お前は食については貪欲だな」と言われたのは、また別の話。

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