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(ドラゴン)メイド喫茶にようこそ! ~異世界メイド喫茶、ボルケイノの一日~  作者: 巫 夏希
エピソード30(シーズン3 エピソード1) 『かき氷』
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海の家とかき氷・2

 そういうわけで、今俺たちは燦々と照り付ける太陽の下に居た。

 正確に言えば足元は砂で目の前には巨大な水たまり――海が広がっているわけだが。

 ちなみに海を巨大な水たまりと表現したのはシュテンとウラだった。彼女たちは海を見たことが無いらしくそう表現したらしい。それを聞いた直後メリューさんとサクラが吹き出しそうになったが、それはまた別の話。

 ティアさんとリーサはボルケイノで魔術機構の解析を進めている。それを直さないと食材を長時間保存しておくことも出来ないというのだから、問題だ。

 ちなみに今全員が水着を着ている。理由は単純明快、目の前にあるのが海だから。


「……って、メリューさん、どうして俺たち海水浴に来ているんですか……?」

「だって、海と言えば海水浴だろう、ケイタ」


 メリューさんは今赤いビキニを着用している。しかしまあ、こう見てみるとメリューさんってほんとうにスタイルがいいよな……。モデルか何かやればいいんじゃないだろうか。出るところは出ているし、くびれているところはくびれている。出ているところは、ほら、まあ、あれだ。二つの立派なバレーボールが赤いビキニに隠されている、とでも言えば納得してくれるだろうか。


「ケイタ。なに、メリューさんの水着姿を見つめているのよ。この変態」


 そう言ったのはサクラだった。サクラ、それは流石に意味が解らないぞ。俺はただメリューさんのビキニ姿に見惚れていただけなのだから……っておいおい、サクラ、お前の水着はいったいどうなっているというのか。サクラは紺色のワンピース型水着を着用していた。露出は少ないがそれでも胸が強調されているように見える。何というか、幼馴染ながらグラマラスなボディだと思う。これで彼氏が今まで出来たことが無いというのだから驚きだ。となると性格が悪いとか、そういうこともあるのかな……。


「おい、ケイタ。今何か私にとって悪い考えを持っただろう? 持ったに決まっている。持ったに違いない!」


 何だ、その違った感じの三段活用は!

 それはそれとして、このままだと非常に不味いことになりそうだ。シュテンとウラについては語るに落ちる。いや、別に語る価値が無いわけではないぞ、二人ともセパレートの青と黄色のビキニだったけれど、なんというか、その、子供だからかもしれないけれど、すとんとした体型だったといえばいいだろうか。これ以上言ってしまうと本気で殺されかねないので言わないでおくが。

 はてさて。

 海と言えば海の家だ。そう思って、俺はメリューさんに海の家で飯を食べないか、と提案していた。この世界は俺が住んでいた世界ではないけれど、どちらかと言えば俺の世界に近い。だから海の家もあるし車も走っている。けれど鬼の角を隠す必要は無い。理由は単純明快で、この世界では妖怪やその他異形と呼ばれる存在にも人権を認めているためだった。そのおかげでメリューさんたちはあられもない姿になることが出来る、というわけだった。

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