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あたしは、海外の映画が好きだ。
中でもハマってたのが、韓国映画。
ドラマを見てハマった。
書店で、思わず手に取ったのは3年ほど前に
映画化された原作で、思わずしげしげと
表紙を眺めていた。
「その本がどうにかしたのか?」
その時雄輔さんが怪訝そうに声をかけたので
「この映画、見たいなって思ってて見そびれたんです。」
と、一言だけ答えた。
この映画が公開されていた頃、
アメリカに約1カ月出張に出ていて
戻ってきてバタバタしてる間に公開は終わってしまっていた。
もちろん、見たいとは思っていたけど
機会のないまままだ見ていない。
原作は読んだ。
中身は大体知っている。
だけど、じっくり見たかった映画の一つだった。
韓国の作品の定番とも言える
甘く切ないストーリー。
うまく行きそうで、なかなかそうはいかない。
けが、病気、妨害、いろんなものが邪魔をして
それでもいつか、2人は結ばれる。
そんな流れが大好きだった。
その映画の主人公は、会社の上司と部下。
当時菊池さんと付き合っていたあたしは
主人公を自分と重ね合わせていたのかもしれない。
なんだかんだでその後見ることは出来ていなくて
まして、別れた後はそんな内容の物を
見る気力すらなかった。
つい思い出して手にとって、思い出に気を取られ
そんなあたしの言葉は自分の中では
すっかり消えていたのに、
雄輔さんが手にしていた映画は
まさにあたしが手にしていた原作のものだった。
あの時のあたしの言葉を覚えていたなんて・・・
雄輔さんは、
「オレんとこじゃねーと、気ィ遣ってじっとしてらんねーだろ?」
と、自分の部屋に問答無用であたしを連れてきて
あたしには
「これでも持ってろ。」
って、コンビニで買ったジュースと
部屋にあったクッションをあたしに手渡した。
ジュースは分かる。
クッションはどうしろと?
まさか、抱えてろとか?
・・・・・・・・・・・
クッションを手にまじまじ考え込んだあたしを見て
雄輔さんは噴き出した。
「何クッションと見つめ合ってんだよ。」
そう言ってあたしに近寄ると、
クッションをあたしの手から取り上げて
「ほら、クッションはこう使うもんだろうが。」
って、背中にかましてくれた。
「ま、そのくらいじっと、
オレのことも見てほしいもんだけどな。」
どこまで本気か分からないけど
ふと真面目な顔して雄輔さんがあたしに言った。
・・・・・・・・・・・
こんな空気、あたしは苦手です・・・・
どうしろっていうのよぉ・・・・
反応の仕方が分かりません・・・・




