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ぼんやり景色を眺めていると
少しづつ足の痛みはましになってきた。
と思ったのは気のせいだったらしい。
立ち上がった途端、痛みのあまりよろけて
雄輔さんにしがみついてしまった。
「お!やっと積極的になって来たか♪
感心、感心。」
なんて、雄輔さんはあたしの腕を支えてくれたけど
「おい、なんて顔色してんだ・・・」
と、ギョッとしたように言った。
「え・・・?」
思わず雄輔さんの顔を見る。
支えた手、あたしの顔、そしてその視線は足に。
雄輔さんが一歩後ろに下がると
あたしはそのまま一歩引きづられるように前に出て
案の定、痛みをこらえるのに必死になって
思いっきり雄輔さんの腕にしがみついた。
「見せてみろ。」
そう言って、あたしの足元にしゃがみこむと
雄輔さんはあたしの足に触れた。
「痛い!」
「・・・・・・・・・・・・・」
さっきより腫れてる・・・・
「何で言わなかった?いつからこんな・・・?」
怖い顔して雄輔さんがあたしに問いかけた。
「迷惑かけたくなかったから・・・・
さっき足くじいちゃって、ちょっとしたら治るかなぁ・・・なんて。」
もごもごと言い訳してたら、
「バカヤロ―。んなもん、さっさと言えよ!」
そう言うと、いきなり背中を向けてしゃがみこんだ。
?
「ほら、早く!」
?
戸惑いしかないあたしを振り返り、
「乗れっつってんの!」
と、一言。
え~~~~~~!冗談でしょ?
「ったく・・・・」
雄輔さんは、あたしの戸惑いを横目に
あたしの両手をぐいと引きよせ、そのまま
背負いあげてしまった。
「ちょっと!!!降ろしてください!」
慌てて言ったけど
「うるせ―。歩けねーんだったら黙ってじっとしてろ。」
そう言って、よいしょっと、あたしを背中にしっかり背負って
歩き始めた。
迷惑かけちゃった・・・・・
あたしのせいだ・・・・
ちゃんと前見てなかったから・・・・・
手をつなぐカップルよりももっと人目を引きながら
誰より密着して駐車場までの道を進む。
来るんじゃなかった・・・・・
涙が滲みそうになる。
きっと雄輔さんも怒ってるだろうな。
テンション最低なままあたしは、
ただただ、顔を背中にうずめて
いたたまれない時間を過ごしていた。




