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さくら咲く  作者: みほ
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「前向きに検討させていただきます。」?


そんな・・・・




菊池さんの答えを聞いた社長は満足そうにほほ笑むと


「そういうことだ。で、君の希望があれば


ぜひかなえたいと、これは菊池くんからの希望でもある。


君は優秀だから、希望通りのところに


行かせてやってほしいと。」




はい?何それ!




「少しお時間をいただいてもよろしいですか。


なにぶん急なお話なので


どう答えていいかも考えられませんので。」


動揺する胸の内をなるべく晒さないように


あたしは答えた。




「ああそうしなさい。


前向きなところが君のいいところだと


評判だからね。ぜひ、前向きに検討したまえ。」




*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆




「どういうことよ、全く!」


菊池さんを空いている会議室に引っ張り、


あたしは直談判をした。




「そもそも君と俺は、ちゃんと付き合っていたか?


どっちかというと、陽太との方が親しいんじゃyないか?」


「何それ?どういうこと?」


「どういうこともなにも、そのままだ。」


「で、奈々美さんと出世の椅子をとると?」


「前向きに検討すると言っただけだろ!」


「ありえない!」




結局、あたしは信じられていなかった。


何で陽太と親しいなんてそういう思い違いするかな。


同期だから仲いいのは当たり前なのに。


っていうか、普通でしょ普通。




「課長、こんなとこにいましたか、


お客様です。」


奈々美さんが菊池さんを探しに来た。


「すぐ行く。」


菊池さんはそう返事をして


「じゃ、後でまた話そうか。」


と、会議室を出て言った。




「お父様から聞いたでしょ。


あたしたち、お付き合いするから、


あなた目ざわりなのよね。


なるべく遠くに行ってちょうだいね。」


奈々美さんの意地悪な視線と言葉に


「菊池さんがそんなこと了承するとでも?」


と返すと


「あら、さっきほぼオッケーの返事をしてたでしょ。


あなた聞いてなかったの?あたしと結婚すれば


出世間違いなしだし、それに」


思わせぶりに言葉を切った奈々美さんは


フッと笑みを浮かべて言った。


「体の相性も結構いいのよね。」




それって・・・・・


そういうこと?




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