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魔王の娘と四天王の息子  作者: アッキ@瓶の蓋。
最終話 そして永久に……後、勇者を

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そして父子へと……

 本当に更新が遅れてしまってすいませんでした。もう少しで最終回にするので、よろしくお願いいたします。

 『愛金属』に辿り着いた僕達を待ち受けていたのは、金属で形作られた生命体であった。

 骨格は銀、皮膚は鉄、各所の得物は金。金属ばかりではなく、一部鉱石なども織り交ぜつつ、大型鳥や大型犬、大型竜などと言った生物が顔を出していた。そしてその全部の生命体が獰猛な目つきでこちらを見つめていた。



「グォォォォォォォォ!」



 それは犬だったか? それとも鰐だったのか? 果たして鳥だったのか? その悲鳴が引き金となって、僕達を襲う。



「くそっ……!」



 僕は氷の力を銃弾に込めて、それを生体銃で射出する。鳥のような化け物は氷漬けになって動きを止めるが、その背後に居た獅子の化け物がその氷漬けになった鳥の化け物を踏みつぶしてこちらへと向かって来る。



「危ない!」



 ユメがそう言って背中の翼を羽ばたかせて、僕をかっさらって飛ぶ。そして弓矢で化け物達の関節部に弓矢を放ち、化け物達を1体1体冷静に対峙していく。



「喰らってくださいです!」



 そしてパテカニア様の一撃で化け物達が宙へと飛び、そしてそれをセドーマ様が1体1体魔法で撃ち落としていた。



「魔法耐性が強くて、1体を倒すのに一苦労じゃ」



 そう言いつつ、僕達はその後も冷静になりつつ、迫って来る金属製の魔物達を倒して行く。



 倒し終わった時には、肉体的にも精神的にも疲れ果てた4人が出来上がっていた。



「ハァハァ……くそう!」



 1体1体はそこまで強力なモンスター……と言う程では無い。むしろ中くらいのモンスターである。ただし、それはあくまでも強さの話。

 身体中が金属で出来上がっているこいつらは無駄に頑丈でダメージがほとんど無く、その上体力も大きい。そんな奴らだった。少しずつダメージを与えつつ、避けながら戦っていくと言う事は、かなりの精神的苦痛を味あわせると共に、体力も大幅に使うのであった。



 下からまだ派手なドンパチの音が聞こえる。あの人間使いのドラゴンとウサギとの戦いは未だに決着が出ていないみたいであった。



「いやー、凄い。これでも愛をこめて、丹精込めて作り上げたのですが……。全滅とは凄いですねー」



 と、そんな風に冷静にウサギの身を案じていた所、そんな声と共に彼が現れた。



 ホムンクルスであり、魔王セドーマ様の四天王の1人であり、なおかつ常に愛を大事にしていた者、



 僕の父親役、ガンマ・デーメオン。



「やぁ、ベータ。今日も愛しているよ」



 そんな彼は全身に電気を纏って、僕達の前に現れ出でた。

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