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魔王の娘と四天王の息子  作者: アッキ@瓶の蓋。
最終話 そして永久に……後、勇者を

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そして再会を……

 確かに確認したはずなのだ。自分の育て役の人物、家族が死んだと言う現状を僕はこの身体で確かに確認したはずだ。しかし、そこに立っているのはガンマ・デーメオン、四天王の1人だった。



「こんな所で会うとはな。感動の再会、とまでは言わないでおいてやろう。敢えて言葉にするとしたら、誤算だったとでも言うべきか」



「ど、どうしてここにガンマさんが……」



 ユメの言葉にニコリとするガンマ。



「君達は不思議に思わなかったのかい? これまで戦って来たメンバー。彼らは人造の魔物達。あれらは全てこの私が作り上げていた者だ。もし死んでしまった時の一種の保険だがね」



「保険……つまり今までの変な魔物って……」



「そう。彼らは私を復活させるため、電力を集めて来てくれた魔物達だ。彼らに付けて置いた文字は全て後ろに『発電』と付ければ言葉になるよう仕向けていたんだが、気付かなかったかい?」



 ウインド・ワードマリア。【風】。

 風力発電。

 リュウト・フレイム。【火】。

 火力発電。

 フローネ・アクア。【水】。

 水力発電。

 マネキネコ・バス。【地熱】。

 地熱発電。

 スケルトン。【原子】。

 原子力発電。



 全員が全員、電気を生み出す単語に繋がり、そして電気と言えば体内電気を宿していたガンマ・デーメオン……と言う訳か。



「まぁ、改造されたミト・アイは【波】で波力発電、クロス・セレネジェルは【太陽光】で太陽光発電になって居る訳だが。彼らはスケルトンが作ったから、敢えて文字は要れなかったのだけれどもね。

 しかし、我が手塩に愛をふりかけながら育てた息子がここまでヒントを挙げて置いて分からないと言うのは、親として情けないねー」



 と言うガンマ。



「まぁ、あの死体を見させておいてまだ生きていると言う希望的観測を持たなかったのは良いけどね」



「分からない……どうしてまだ生きてるのかが。例え電気を集めた程度では、蘇らないはずなのに……」



 僕がそう言うと、ユメも同じように頷いていた。



「……。その話は追々と。もうすぐここに魔王様達が来るみたいですしね。今、会うのは色々と不味い。だから、失礼させていただくよ」




 そう言って、我が父は―――――――



 ――――――――まるで霧のように

 ――――――――姿を消したのだった。

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