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魔王の娘と四天王の息子  作者: アッキ@瓶の蓋。
第5話 ウサギと勇者

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変形と激怒

 バキボキ。

 彼の腕があらぬ方向に変形する。



 ガキゴキ。

 彼の足が見た事のない形に変化する。



 ギギガガ。

 彼の身体が奇怪な姿に変貌を―――――――遂げる。



 そうして出来上がったのは、奇形へと変異したその身体はまさしく怪物その物だった。



「魔界における攻撃力と防御力に長けた最強種の魔物、ドラゴン。その鱗と翼は他者を圧倒する強力すぎる魔物。しかしドラゴンはあまりにも動きづらいと言う欠点がある。

 だから、精密な作業が出来る虫の姿形。

 脆弱さを補う為にドラゴンの身体を、そして精密さを補う為に昆虫の姿を。

 それが、”戦争者”のぼくだ」



 そう言って、出て来たのは本当に気味が悪い生命体だった。



 蜻蛉(とんぼ)のような沢山の眼を付けた複眼。

 (はち)のような4枚の羽。

 蜘蛛(くも)のような6本の腕。

 飛蝗(ばった)のような強力そうな脚。

 そして全身を覆うドラゴンの鱗と皮膚。



「名付けて、ネプチューンドラゴンだ」



 そう言って、彼は「ハハハ」と笑う。



「さて、これから喰らってみるか。ぼくの技を」



 白衣スケルトンはそう言いながら、背中の羽を羽ばたかせる。すると衝撃波が生まれ、生まれたその衝撃波は僕達に飛んで来る。



「あ、危なっ!」



 僕は慌てて避け、ユメも避ける。



「まだまだ。ぼくの昆虫技はこれくらいではすみませんよ?」



 そう言いながら、白衣スケルトンはその蜘蛛のような腕を向けて来る。



「この奥にはいかせないよ? 絶対に行かせないよ?」



 あからさまに奥に何かある事をほのめかせながら、彼は後ろに行かせないように腕を広げる。



「――――こいつは私にお任せ」



 そう言って、ウサギは目の前に出る。



「こいつは龍を馬鹿にしている。

 ―――――龍を装飾品にするのは、許せない」



 そう言って、ウサギは白衣スケルトンに向かっていた。僕達は白衣スケルトンをウサギに任せて、彼が守っていた奥へと向かった。

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