マネキネコは策を巡らす! 敵はギャングです!
「ニャハハハ……。まさか温泉を電気に変えていると言う所が、バレてしまうとは情けない限りですね」
マネキネコはそう言って、ニャハハハ―と笑っていた。
「私は『地熱』のマネキネコ・バスニャ。そして貴様達の敵でもあるニャ」
「やはりそうか……。貴様を倒して情報を吐かせてやろう」
「そうですね。さっさと倒しておきましょうです」
マネキネコの言葉に、セドーマ様とパテカニア様の2人は魔法を作り出す。ユメも弓も構えていた。それに対して僕は冷静に見ていた。
(何か可笑しい……ね)
マネキネコはあまり攻撃的な性格では無く、強そうに思えない。代わりに頭は良さそうである。だからこそマネキネコはこの場に置いて、敵宣言されるような事も想定済みのはずだろう。だとすれば何で罠の1つでも用意しない?
「残念ながら私は頭脳労働専門なので、そんなに強くはないのニャ。あんた達がいつ私に襲い掛かるのかと言うのはだいたい想定していたニャ。故に、私はお金を使うニャ」
そう言って、マネキネコの後ろに現れたのは筋骨隆々の男が20人ほど。
「傭兵団さんニャ。勿論、魔法に対しても強いから、気を付けるニャ。
じゃあ、傭兵さん達、お金の分だけ働くニャ!」
『オォー!』
そう言って、筋肉マッチョなマネキネコに雇われた傭兵がこっちへと向かって来る。
「ちっ……! ここは傭兵を倒すしかないのう」
セドーマ様は雷の剣を作り出して、傭兵達の元へ向かって行く。
パテカニア様とユメの2人は筋肉だらけのおっさんに気圧されたのか、遠くで遠距離射撃で攻撃している。
「さて、僕は……っと居た居た!」
僕が見つけたのは、この状況で逃げ帰ろうとしているマネキネコ・バスだった。あいつにはいくつか聞きたい事が多い。僕は傭兵団の相手を3人に任せて、マネキネコを追った。




