表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の娘と四天王の息子  作者: アッキ@瓶の蓋。
第4話 海だよ! 全員集合!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/60

海岸線上だよ! 猫娘と和装ドラゴンが居るよ!

 テクシス海岸。

 クラ―ケンが住みついているために遊泳禁止、と言うだけでは無く、色々な理由で遊泳禁止となってしまっている海岸である。人間の核兵器による攻撃、沢山の魔物による戦線、様々な理由が重なり、テクシス海岸はもはや何者も遊泳出来ない危険な魔物が多すぎて、水質的にも泳げない物になってしまっていた。その場所に1匹の魔物が居た。



 猫耳と猫の尻尾を生やしたワーキャット。均整のとれた整った身体つきとは裏腹に、服装は異質だと言うべき格好である。黒を基調とした拘束具のような服、そしてその服の背中には『地熱』の二文字が刻まれている。そして腰には黒いパイプのような棒をいくつも指している。そして頭の上には笠のような物を被っていて、ハイヒールのような靴を履いている。

 協調性や親和性のない、統一感のない服装をしたワーキャットは笑顔で1人のドラゴンの女性に話しかけていた。それは和服を着た美人のドラゴンである。



「ニャハハハ! それにしても君がこんな所まで来てくれるなんて思ってもみなかったニャア!」



「我の任務は他の貴方方の任務と違ってんのじゃ。貴方方と違って一箇所に留まる理由が必要ないんじゃよ」



 と、和服を着た美人ドラゴンはワーキャットにそう尋ねていた。ワーキャット、その名もマネキネコ・バスは和装ドラゴンに話しかけていた。



「して、そちらの計画はどの程度まで進行中か、お答え願おうバス」



「ニャハハハ! もう既に数か所に設置済みなのでして。しばらくすれば、我らが主の目的達成の促進のためにもっと設置を呼び掛けますが、少なくとも7か所は設置済み!」



「ほぅ……」



 と、それを聞いて和服のドラゴンは感心したように言う。



「この前、リュウト・フレイムとフローネ・アクアのお2方が抜けてしまった事により、1人当たりの達成目標が増加致しました。故にあなたの取り分は10個だったですけど、出来るならば15個をお願い申し上げる」



「えぇ……!?」



 と、びっくりするワーキャットのマネキネコ。



「えっと、流石にそれはちょっときついニャ!」



「きつくても実行させるのが任務と言う物なりけり。では、早速お願い申し上げるなりけり」



 と、それを聞いてマネキネコは嬉しそうにして、



「――――――じゃあ、やりますニャ。

 私の目的である、このテクシス海岸の温泉作りをニャ!」



 と、マネキネコはそう言っていた。



「だいぶ頼みとしておきます。では、頼んでおきます」



「―――――――テクシス海岸の温泉作りを任せるのじゃ!」



 そう言って、マネキネコは旅館の部屋から出て行き、旅館の部屋を作り始めた。

 ここはテクシス海岸に作られた旅館、『三の館』。その旅館で和服ドラゴンの女性は声をあげた。



「さぁ、頼むでござそうろう。某達の中でも最も狡猾なワーキャット、マネキネコ・バス。あなたならばどんな者が来ようとも、計画はバレはしないであろう。

 頼むなり、我々の中で最も狡猾な者。マネキネコよ」



 和服ドラゴンはそう言って、狡猾そうな笑みを浮かべていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ