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魔王の娘と四天王の息子  作者: アッキ@瓶の蓋。
第4話 海だよ! 全員集合!

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30/60

海に行くよ! 1人、狂いました。

「次の目的地はテクシス海岸、なのじゃ」



 と、セドーマ様が言い放っていた。



「クラ―ケンが居る事で遊泳禁止とした海岸にて、妙なワーキャットが居ると言う情報をウサギから手に入れた」



「ウサギちゃんですか? 今、ウサギちゃん、どこに居るんでしょうね?」



「多分、どこかで潜入作戦か、それか武者修行のどちらかでしょうね、パテカニア様」



 ウサギ……。あの戦闘馬鹿のウサギはどうしてるかな?

 熟練された槍捌き、そしてドラゴン特有の馬鹿力。炎まで吹けて遠距離もカバー。戦闘力に関しては四天王の親族系最強を誇る彼女だが、ただそれだけだ。

 戦略、戦術、または戦闘地帯に仕掛ける罠と言った、頭を使う作業に彼女は向いていないと言うよりは嫌悪感を覚えてやらない。故に彼女の攻撃は直線的。直感的。ストレート。



 彼の父、エンシェントに比べたらウサギはあまりに戦闘に関して分かりやすすぎる。姑息的な手段を使う戦法もありますけれども、その戦法をウサギは好まない。ある面からみると良い人にあげられるけど、別の面からみるとただの直球馬鹿だもんね。



「……その妙なワーキャットって……どんな魔物……なんですか?」



「分からん。そこで何をしてるのかすらも分かっていない。もしかしたらそこで何かの実験を行っているかもしれないし、そこで商売を行っている可能性もある」



「しょ、商売……」



「あぁ、セドーマ様! ベータさんにその言葉は禁句です……。お兄ちゃん、大丈夫だよ? あそこの資源は何も取れそうにないしね?」



「そ、そうだよ。お父さん! ベータが死んじゃうよ、目を付けていないどころか見捨てていた土地で商売してるなんて……」



「そ、そうじゃったな。すまん、ベータ!」




 ふふふふふふふうふふうっふうっふふふふっふうっふふうっふうふ……。



「だ、大丈夫デスよ、セドーマ様? わ、わたしはナニモ可笑しくナっていませンよ?

 そこに行きましょうか、セドーマ様。確認は大事ナノで」



「明らかに大丈夫じゃなさそうなんじゃが、お主!?」



「いえいえ、大丈夫デス。何も問題ナンカありませんよ?」



 そう、何も可笑しな所なんてございませんよ?

 大丈夫ですよ?



「ゆ、ユメちゃん。ベータが怖いです……」



「あぁ、お兄ちゃん。その顔、マジ半端ないです」



「大丈夫です、ユメちゃん? 洗脳されてないです?」



「えっ? 私は常に頭をお兄ちゃんで洗脳してますよ?」



「まさかの自己催眠、なのですか?」

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