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魔王の娘と四天王の息子  作者: アッキ@瓶の蓋。
第3話 愛に生きる女

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炎を纏う男

 最初は顔に赤い炎を纏うだけだった。そしてゴーレムの背中の溶鉱炉のかまどの炎も同じような赤い炎だった。しかし今、彼が纏っているのはその炎よりも温度が高い蒼い炎、そのかまどの炎も同じような蒼い炎。



「100度近くの赤い炎よりも、遥かに高いセ氏1万度の蒼炎(そうえん)! これより貴様らを蒼い炎で倒す!」



 そのかまどから出した蒼い炎を背から腕へと這うように流して行って、両の拳に蒼炎を纏わせる。蒼い炎を纏った両の拳を、彼は両の拳を合わせる。



蒼拳(そうけん)! 男一匹、リュウト・フレイムの男らしい戦い!

 彼女(フローネ・アクア)はもう居ないが、俺の心には永遠に残る! 彼女を弔う事は大事だが、今は彼女を倒したお前らを殺す!



 喰らえ、ブルーフレイム・鬼火録!」



 リュウトは拳を前に突きだし、蒼い炎を放つ。



「炎払いの弓!」



 ユメは弓矢を発射して、その蒼い炎を吹き飛ばす。彼女は間髪入れずに弓矢を構えて、再びもう1発発射した。発射された弓矢はリュウトの左の拳の蒼炎を吹き飛ばして、僕は生体銃に氷の銃弾を発射して、リュウトの左の拳を凍てさせていた。



「くっ……! 左の拳を凍てさせたくらいで、調子に乗らないでくださいな。まだまだ蒼炎はあるのだから!」



 リュウトは背のかまどから蒼炎を出して腕を流れるようにして蒼炎を這わせて、氷を溶かして再び左の拳に蒼炎を纏わせる。



「やはり……あの背中に付けられたかまどの蒼炎を消さない事には、何も上手く行きはしないようである」



「そ、そうですね……」




 リュウトはかまどの蒼炎を左の拳に纏ってその拳で殴ろうとして、僕はその拳を生体銃で撃ち弾く。そしてリュウトは弾かれるのを見て逆の蒼い炎を纏った右の拳で殴ろうとして、僕はその拳を生体銃で撃ち弾いていた。



「弾いたとしてもこの蒼炎は消えはしないのだ! だからお前の勝利は永遠に訪れない!」



「じゃあ、その強い炎を強めればあなたも制御出来はしないのです?」



 一瞬、その蒼い炎が強く灯ったかと思うとリュウトの両腕は蒼い炎を纏ったまま、地面に落ちていた。



「……っ! どう言う事だ!?」



 と、驚きの声をあげるリュウト。それに応えたのは誰あろう、その行為を行った



「私は魔法によって炎の温度を上げる事が出来るのです。だからこそ、ただでさえセ氏が高い蒼い炎の温度を魔法によって上げる事によって、その自慢の蒼炎の温度で自身の腕を溶かせば良いと思っていたんですが……。計画は成功したようです」



「ふむ。流石、わしの娘である!」



 そこに居たのは魔法によって見事、リュウトの腕を溶かし落としたパテカニア様と、その親のセドーマ様でした。



「き、貴様ら――――――!? 俺は貴様らを許しはしない! 蒼炎の……!」



「だからその手は聞きませんたらです」



 パテカニア様はそう言って、リュウトの背のかまどの炎の温度も上げていた。そしてかまどの蒼炎は温度を上げて、彼の背中からかまどを落としていた。溶鉱炉のようなかまどは、蒼炎によって地面で溶けていた。



「き、貴様―――――!? もう良い! 俺の心はもう灼熱になっている! 故に炎はなくても俺の身体の炎が貴様を殺す! 喰らえ、ゴーレムの……」



「炎のなくなったお前など、僕の敵ではないのですよ」



 僕はそう言って、生体銃から氷の銃弾を発射した。発射された銃弾は、リュウトの両脚を氷漬けにしていた。



「くっ! しまった! 炎がなければ俺は近接攻撃しか……! だが、負けはしない!」



「そこまでです。この攻撃で―――――――終わりです。破壊の弓、ブレイクアロー!」



 ユメは弓矢を構える。弓には爆弾がついていて、爆弾がついた弓矢はリュウトへと向かって行き、リュウトへと当たる。そしてリュウトは爆弾で爆発してそのまま破壊された。



「お、俺への愛が……こんな……所で……。フローネ……」



 そしてリュウトは破壊されて、倒された。



 よし! これで20億人間円、つまり時価100億円の価値をする物は僕の物だ! ハハハ……! ハハハハハハハハハハハ……!

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