第20話
「何度言ったらわかるんだっ!ここはこうだっ!!」
「こんちくしょぅ…」
丸い木製の机に向かって必死に鉛筆を走らせていたフィリスが,魂の抜けた様な瞳でうらめしそうに机の上に高層ビルの如く並べられていた真っ白の紙の山を見つめていた。
紙の山は二つに分けられており,恐らくまだ5・6枚しか詰まれていない低い山のほうがもう書き終わったプリントのほうだろう。
しかし高々と積まれた高いほうの山の数からして,今日中に終わらせるとしたら恐らく徹夜…遅ければ明日の明け方までかかるかもしれない。
おまけにわんわん喚き散らしながら説教するハルトも付いており,体はまだ大丈夫でも心はノックダウンである。
「もぅ死ぬ…ってかもーやだ,こんな数字が大量に並べられたような勉強。ハルトせんせ,剣術しよーよ。」
フィリスが溶けたようにぐで~と机にへばり込んだ。
ノックダウンです 休ませて下さいのポーズである。
しかしそんな事は今までの課題を溜め込んだフィリスが悪いのだ。
ハルトはそんなに甘くない。
「さっさと終わらせろ,この課題が終わるまで外出禁止!」
「コスプレばばぁの阿呆…」
フィリスはツンと口を尖がらせながらも渋々起き上がり,再びその気だるそうな右手で鉛筆を持った。
20話行きましたよ~♪
やぁ~よかったぁ!途中で終わったらどーしよーと思ってたんですけど,なんとか20話達成です!
でもまだまだ平穏な日常です,フィリス君たち。
…若干一名影の薄い人が爆発に飲まれましたけど…
そろそろフィリス君にも騒動に巻き込まれてくれないと困りますね,ってかあらすじの女の子も登場してないし…
20話からは結構スリルのある物語にしよ~かな~と思っております☆
宜しければ次回も見てやって下さいね★