第14話
「アルクゥドオォォォ?俺をあんなカスの塊みたいな奴と一緒にすんなぁっ!」
フィリスが右手を後ろに回し,ニヤァッとふてぶてしく少年に笑った。
「オイコラ,その馬鹿でけぇ大剣…いっちょまえに使えるとでも思ってんのかクソガキ。」
フィリスの右手に銀の光を含んだ風が渦巻いた。
少年が「なんだとテメェっ!」とフィリスに牙を剥く。
「さっきからチビとかガキとか子供扱いしやがってっ!俺はもう子供じゃないんだぞっ,8歳なんだぞぉっ!!」
「お,出た反抗期。でもちょっと早くね?」
フィリスの小馬鹿にしたような発言態度に遂にキれた少年が怒りのままにフィリスの懐目掛けてダッシュする。
「くたばれええぇぇぇぇっっっ!!!」
少年が十分大剣の斬撃がフィリスに命中する距離と計り,短い足をバネにして大きく跳躍する。
もうちょっと声が低かったら気迫たっぷりの威勢のいい暴言に聞こえるのだろうが,まだ声が幼く高い為かイマイチ迫力不足だ。
「早まるなって。っていっても聞こえねーな,その高さじゃ。」
フィリスが少年の姿が太陽に重なり,そのまま剣の切っ先をこちらに向けて落下してくるのを確認すると銀色の風からずっと手を引き抜いた。
結局,正体が分からないまま終わってしまったな。
まぁ許してやってくれ,今日は部活でヘトヘトになった軟弱なシイハの代わりに私が次回予告的なものをしてやろう。
次回の報告は特には無いのだが…次回こそ少年の正体が分かるのではないだろうか。
…まぁ,これはあくまで私の予想だ。くれぐれも言っておくが,私の予想が違っても「ハルトのせいだ!」などと私を責めるのはやめて欲しい。
おっと,今日はウサ耳探偵もえぴょん☆の再放送があるのでな。この辺りで失礼させてもらうぞ。




