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新しいお友達 2

 翌日、五人全員が教室に集まったあと、ルナ・ホワイトさんの下にやってきていた。

「おはよう、ホワイトさん。」

「?ええ、おはよう。初世さん。どうかしたの?こんなに大勢で。」

「ごめんね。こんな大勢でやってきちゃって。」

「いえ、いいのだけど。」

「ホワイトさん、魔術師って本当?」

「ええ、そうよ。私、魔法より魔術の方が得意なの。」

「やっぱり⁉僕ね、魔術に興味があったんだ。」

「そうなの?魔法があるのにわざわざ魔術を?それに初世さん魔法の適性が高いらしいじゃない。」

 どこから聞いたのだろう、まぁどこでもいいか。

「それで、魔術についてこれから教えてほしいんだけど。」

「いいわよ。これからはルナって呼んでちょうだい。」

「じゃあ、僕も祈里で。よろしく。」

「俺らのことも忘れないでくれ。ローグだ。」

「ユンよ。」

「アルルだよ。」

「メルルです。」

「みんなもよろしくね。」

 これで、魔術を学ぶ体制は出来上がった。

 今まで、黄昏に魔術の研究を頼んでも全然教えてくれなかったし、周りに使えるものもいなかったからちょうどよかった。

 これで悪だくみ―いや、新たな力の研究が続けられる。僕もまだまだ強くなりたいし、クラーラさんとアンリ先生のレッスンもこれから始まるので、楽しみである。すごく楽しみである。

 やっぱり英語ってのは謎のカッコよさがあるからねぇ。

 僕もチェーンオブソーンとかピラーオブスノウとか言ってみたい。

 かっこいい、やっぱりかっこいい。

 その日の放課後、アンリ先生の研究室にやってきていた。

 アンリ先生にお茶を入れてもらいながら、クラーラさんとアンリ先生から話を聞かせてもらう。

 クラーラさん曰く、魔法の発動時間の短縮のためには鮮明なイメージと一瞬でイメージを思い浮かべられる行為が必要なのだという。この行為というのが詠唱魔法で言うところの詠唱にあたるらしい。

 このイメージをしっかりと持つと素早く魔法を放つことができる。

 アンリ先生が言うには僕の魔法は主に動物をモデルに魔法を作っているので、動物の具体的なイメージができるとより早く撃てるようになるらしい。

「じゃあ、とりあえず、これでも見て勉強するといい。」

 そう言ってアンリ先生が一冊の本を手渡してくる。

 本を開くと、中には動物の詳細な説明が書いてあり、鮮明なイラストが載っていた。

「あと必要なのは魔力操作ですわね。操作できる魔力量とその速度が上がると、魔法の威力、速度、硬度が上がりますわね。」

 そんな感じでアンリ先生からは魔法のイメージを、クラーラさんからは魔力操作についてを教えてもらった。

 このイメージというのが厄介で、難しい。

 魔法で操った風で動物を形作る。そして、そのまま的に向かって魔法を放つ。ただし、速度を意識すると風の圧縮度と風速が足りずに威力が落ちる。

 とはいっても、先生方が言っていたようにもともと僕の魔法は威力が高いので多少威力が落ちてもいいのだが、速度を意識して威力を殺せば、本末転倒というものだ。



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