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魔法

「失礼しまーす。」

 二十分ほど学園内を歩き回っていたら、ようやく黄昏の研究室を見つけることができた。

「ん、ああ、君か。お友達も一緒とはどうかしたのかい。」

「別に何もないのですけど黄昏にあっておこうと思って。」

「そうかい。それにしても黄昏とは他人行儀だね。まぁ、家と同じように呼ぶのは恥ずかしいか。それなら、私の名を呼ぶといい。」

 黄昏の名か、そんなものは知らんのだがな。

「あなたの名前を僕は知らないのですが。」

「そういえば、そうだな。私の名はアリス・フォードだ。アリスでいいよ。」

「了解しました。アリス先生。」

「君たちもね。」

 そう後ろにいるユンとローグにも伝える。

「は、はい。アリス先生。」

「これからよろしくお願いします。アリス先生。」

「ここにやって来たついでだからな。少し授業をしてやろう。君たちは自分のやりたい魔法をすでに考えてあるか?」

「ええッと、まだです。」

「私もです。」

そう言えば僕もまだ決まっていない。

「そう思ってな。多分授業ではやらないだろうから属性の詳しい説明をしてやろう。では、まず火からだな。火はまぁ、文字通り火力に優れた魔法だ。ほかの属性と違い基礎的な魔法ですでに十分の威力を誇る。水は環境によって実力は左右される魔法である。水魔法は一から水を生成することができるが当然それには大量の魔力操作を要求される。よって、もとからある水を操作する魔法の方が効率的に戦うことができる。」

「私は水かなぁ。」

「まぁ待て、ちゃんと全部聞いてから考えなさい。風は魔法の才能と努力によって大きく差が出る。風魔法は風の操作には繊細さと大胆さの両立が必要となる。それには才能だけではダメだし、努力だけでも足りない。その二つを合わせる必要がある。さらに言うと風属性は雷のようなものも操ることができる。土魔法は特にない。魔力を操作できた分だけより多く硬い土が操れるようになる。光と闇は才能。ゆえに才能が少しでもあるやつは光か闇に行く。以上だ。そんなものか。まぁ自分の専門を決めるのはまだ先だと思うが一応決めておくとこれからが楽だぞ。」

 なるほど、さて、どれにするか。

「俺は土属性かな。」

「私はやっぱり水だね。光と闇も少し興味あるけど。」

「まぁ、これからの授業で才能があるかどうか調べてもらえるからそれからでもいいんだぞ。」

 ま、まずい。

もうみんな決定している。

「そんな顔しなくても、時間は十分にあるんだ、ゆっくり決めなさい。」

「いえ、一応。何となくは決めているのです。ただ才能があるのかどうか。」

「ん、光、闇属性か?」

「いえ、風属性です。ちょっと挑戦してみたいなと思いまして。」

「ああ、いいんじゃないか。君には才能があると約束しよう。と、話はここら辺で打ち切りにしよう。もうすぐ夕暮れだ。もう帰ろうか。君たちも一緒にどうだい?」

「いいんですか。ご一緒したいです。」

「お、俺も。」

 そういうわけで四人一緒に帰ることになった。

家に帰った後、アリスはご飯を作ってくれた。

今晩のご飯はオムライスだった。


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