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黄昏の魔子  作者: 四季織姫


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15/27

迷い人

 魔法演武祭が終わって、一週間ほどが経ったある日、庭からすごい轟音が響き渡ったので駆け足で庭に出る。

 そこにあったのは、いやいたのは一人の男性だった。

 男性は後ろ髪の毛先が肩甲骨より下まであって、顔は中性的ってほどではないがまぁ美男子である。

 男性−いやよく見れば少年と言った方が適切だった−は完全に気絶している。

 そのうち、黄昏がやってきて、彼を浮かせて運んでいた。

 部屋に連れて行かれた彼のために僕は桶に水を張り、タオルを濡らす。

 それを部屋まで運び、彼の汚れた体を拭く。

 横を見ると机に刀が立てかけてあった。

「それで黄昏、これはどういう状況なんですか。」

「そうだね、この世界には迷い人という文化がある。それは魔力に一定の才能がある人間が時空を渡ってこちら側の世界に迷い込んでしまうというものだ。最悪の場合、記憶の消失があったりする。」

「それはまたすごいですね。」

 記憶の消失か、つまりは記憶消失でしょ。

 そうなっていないといいが。

 そこで小さな声をあげて少年が目を覚ました。

「ここは、どこ?」

「あ、目が覚めたんだね。ここは魔法使いの街だよ。」

「魔法使いの街?そんな場所があるんですか。」

 そこで黄昏が口を挟む。

「そうだよ、君は記憶の方は大丈夫かい?」

「記憶ですか?多分大丈夫ですけど。どうしてそんなことを?」

「たまに記憶喪失のやつがいるんだよ。」

「ちなみにあれは君の刀なのかな?武芸できるの?」

 そこで僕は気になったことを聞いてみる。

「え、ああ、あれですか。俺は水影波紋流の使い手です。」

「水影波紋流か、江戸時代から現代にまで続く名門の流派だな。」

「そうなんですか、そんなすごい流派の人だったなんて。」

「で、俺はなんでここにいるんですか。」

 それは当然の疑問だろう。

「それはね、君に魔法の才能があるからさ、まぁ魔術かもしれないけど。」

「ま、ほう?まじゅ、つ?俺にそんな力が?」

「そーなんだよー。すごいだろう、すごいよねぇ。」

「なんで黄昏が自慢げなんですか?全く。」

「これから、俺はどうしたらいいんですか。」

「一人暮らしで魔法学園への転校ってところかな。もちろん、一人暮らしの経費や転校の資金は私が出すよ。私がというかこの世界が資金をちゃんと出してくれる。だから、安心していいよ。」

「そんな、大丈夫なんですか?」

「大丈夫さ。そういうシステムがある。」

「ところで名前を聞いていなかったな。君、名前は?」

「金森刀弥です。これからよろしくお願いします。」

「よろしくね、初世祈里です。もっとくだけた感じでいいよ。」

「黄昏、アリス・フォードだ。よろしく頼むよ。」

 その日はその後一緒にご飯を食べて、刀弥は泊まって行ってもらった。


「金森刀弥です。これからよろしくお願いします。」

 三日後、僕らの教室に刀弥がやってきた。

 黄昏曰く、彼女なりの配慮らしい。

 そこで、僕らのクラスにやってきた刀弥を僕らは歓迎した。

 そして、僕らは来月に迫る現代旅行の班に刀弥を誘った。

 メンバーは僕、アルル、メルル、ルナ、刀弥の五人だった。

 それぞれの自己紹介を済ませると談笑に切り替わった。

 談笑もし終えた僕らは授業に移る。

 そんな毎日を過ごしていた。



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