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黄昏の魔子  作者: 四季織姫


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魔法演舞祭 part4

 お昼ご飯を食べ、一息つくと試合再開の放送がなった。

 僕を含む四人が席を立つ。

 それぞれの控室に向かって足を踏み出す。

 控室で一呼吸置き、集中状態に入る。

 次の対戦相手はメルルである。

 メルルの戦いは今日の本戦で何度か見させてもらった。

 一応、この戦いのイメージはできている。

 集中に入れると同時に控室の扉が開く。

「初世さん、そろそろ会場入りしてください。」

「わかりました。今行きます。」

 会場に入ると向こう側からメルルがやってきた。

 互いに頭を下げ、戦いに向けて気持ちの準備をする。

 今、中央に審判の先生が立った。

 そして、手を振り上げ開始の合図をする。

 合図がなるが早いか、僕の眼前に魔弾が飛んでくる。

 大地を蹴り、回転するようになんとか魔弾を避ける。

「さすがです。でも、この速度の魔法を避けるです?どうやったです?これでも、御業を使っていたのですよ。」

「単純だよ、開始と同時に身体強化の魔法をかけたんだ。もちろん、動体視力もね。」

 もう一度対峙し合う僕たち。

 歓声もすごい量である。

 すでに悪魔の力を借りているメルルと、右手に炎を集める僕。

 大量に展開されている魔法陣を心炎の力で焼き尽くす。

 ただ、焼き尽くした頃にはすぐに新しい魔法陣が完成しようとする。

 だから、僕もすぐに次の魔法陣を焼き尽くす。

 ここでもまさに千日手の状態である。

 少しの間、拮抗しているのでなんとかそこから脱しようともがき続ける。

 少しずつ、火力を上げる。

 すると、だんだんとメルルの魔法陣を構築する速さを僕の心炎が魔法陣を焼き尽くす速度が上回る。

 ただ、そこで調子に乗ってしまった。

 火力を必要以上に上げてしまう。

 そして、御業の制御を失ってしまう。

 僕の御業がメルルのことを傷つけてしまった。

 本来、魔法使いたちは魔力障壁で全身を覆っているので安全なのだが、僕の炎はあらゆるものを焼き尽くせてしまうので当然魔力障壁も簡単に破ってしまう。

 なので、僕の御業はメルルのことを傷つけてしまった。

 一応、事故として処理されたが僕は友達を傷つけてしまった。

 それ以来、僕は御業を人に対して使えなくなってしまった。


 一方、ルナとユンの試合ではルナの御業が猛威を振るい、圧倒的な実力差で勝利してしまった。

 ユンはものすごく悔しそうにしていたが、試合終了後互いに握手している時にはいい顔をしていた。

 さすがはあの御業である。

 魔法使いや魔術師にとって、速度とはそれほど大切なものである。

 つまり、彼女の御業は異常である。


 決勝戦になった。

 結果から言うと僕は敗北した。

 正直言って惨敗とも言えるようなものだった。

 御業が使えればもう少し変わったかもしれないが、それでも彼女の御業の威力は相当なものだった。

 正直、御業なしの戦いでは僕の方が優勢だったんだけどなぁ。


 それから、二、三年生の試合が二日間に渡って行われた。

 二年生の優勝者はクラーラ先輩だった。

 クラーラ先輩は圧倒的な実力で勝利を飾っていた。

 さすがはクラーラ先輩である。

 僕は一度戦わせて頂いたのでその際の感覚から彼女の実力は測っていた。


 そこで今回の魔法演舞祭は終了を告げられた。

「よし、全員いるな。今回の演舞祭お疲れ様だったな。特に祈里組の奴らは全員優秀な成績を収めたんだからな。」

「ありがとうございます。」

 みんながそう答える。

 特にルナは珍しく声が大きかった。

「さて、みんな来月には現代旅行だ。楽しみだろう。」

 そこでみんなが「わぁ。」と声が上がる。

 すでにみんなは旅行気分全開といったところだ。

「はいはい、全員とりあえず落ち着け。まだまだ先は長いんだぞ。その間もちゃんと授業は受けるんだぞ。」

『はーい。』

「たくっ。返事だけはいいんだから。適当に班を作っておくように。」

 そんな感じでホームルームは終わりを告げた。


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