10.BBローダーとマガジンの種類に付いての説明!
初心者講習を受け終えた翔也達。これから彩や祐二達と共にゲームを楽しむようなのだけれども、その前に準備があるようだ。
初心者講習受けた結構ためになることばかりだった。
「銃のこの部分って、ハンドガードって言うんだ」
「こことかグリップとか言うんだ……」
※エアガンは本物の銃と同じ名称が付いている個所がある。大体初めの内に覚えておいた方がいいのは……トリガー、ハンドガード、グリップ、アイアンサイト、マガジン、ボルトリリースボタン、チャージングハンドルとコッキングレバーぐらいだ。
小説で読むよりも、ネット検索などをして画像を観ながらの方が覚えやすいぞ!
「とりあえず、祐二さん達と合流しようか」
「そうだな!」
俺達は祐二さん達の待つ席へと戻って行く。
「お帰り、ようやく終わったのね」
「あれ? 彩さん……ゲームはまだ続いてますよね?」
「始まって早々にやられちゃったの。祐二の方は、まだ生き残ってるみたいね」
彩さんはそう言うと、プラスチックで出来た半透明のマガジンの中にBB弾を詰めていく。
「彩さん。それエアガン用のマガジン……ですよね?」
「違うわよ」
えっ⁉︎ …違う?
「翔也。俺らが使っているエアガン用のマガジンと形違くないか? 何か棒みたいなのが出っ張ってるし……」
確かに言われてみればそうだし、何よりもエアガンに入りそうな形じゃない。
「これはね、BBローダーって道具なのよ」
「「BBローダー?」」
※説明しよう!
BBローダーとは。マガジンの中にBB弾を詰める為だけに作られた道具で、サバゲーマーには必須のアイテムと言っても過言ではない!
手動で弾を込めるものもあれば電動式で弾を込めるもの製造している会社よって違いがある。参考までに紹介しておくが、東京マルイ製のBBローダーを買っておけば、東京マルイ製のエアガン全てに適応出来るのでオススメする!
「へぇ〜…便利な道具なんすねぇ〜……」
勝平が興味深そうに彩さんのBBローダーを見つめてる。
「ええ…でも多弾マガジンを使う人からしたら、必要ないものよ」
「た…多弾マガジン?」
「アナタ達が持ってるのが多弾マガジンよ。私が今弾を込めているマガジンがノーマルマガジン」
※多弾マガジンとノーマルマガジンの違いを俺が教えよう!
多弾マガジンは平たく言えばBB弾がたくさん入るマガジンのことだ。大抵の多弾マガジンには蓋が取り付けられてるんだ! その蓋を開き、ジャラジャラとBB弾を込めることが出来るので手間が掛からない。そしてマガジンの下部分にゼンマイが取り付けられていて、そのゼンマイを回して給弾すれば発射準備完了となって撃つことが出来る!
一方ノーマルマガジンの場合は多弾マガジンと違い、スプリングの力で給弾するのでゼンマイや蓋が一切ない。なのでマガジンにBB弾を込める作業をしなければならない。
そしてここからは多弾マガジンとノーマルマガジンの利点と欠点をそれぞれ解説していくから、ちゃんと読むようにな!
・多弾マガジンのメリット
1.マガジン1本に対して入る容量が多い。
2.BB弾が多いので残量をあんまり気にせず撃ち続けられる。
3.1ゲームに持って行くマガジンの本数が少なくて済む。なので大抵1本で済む場合が多い。
・多弾マガジンのデメリット
1.ゼンマイを巻くときに音が出る。
2.BB弾の数が少なくなってくると、ジャラジャラと音を立て周囲に気付かれることがある。
3.弾切れしやすいので、何発撃ったらゼンマイを巻かなきゃいけないか把握しないといけない。
……とまぁ多弾はこんな感じだ。一応説明しておくが、弾を補充してゼンマイを巻いているときにマガジンの先端からBB弾が出て音が変わったら、そこで巻くのを止めておけ、あんまり巻き上げ過ぎると壊れる危険性があるからな!
・ノーマルマガジンのメリット
1.多弾と違い、マガジンの中に入っているBB弾を使い切れる。
2.構造がシンプルの為、故障やゲーム中のトラブルが少ない。
3.多弾と違い、中でジャラジャラ音を立てたりしない。
・ノーマルマガジンのデメリット
1.多弾と違って弾数が少ない。
2.大抵のノーマルマガジンはBBローダーがないと弾込めし難い使用になっている。
3.ゲームに持って行くマガジンの数が多くなる。
……とまぁノーマルマガジンの説明はこんな感じだ。室内戦や隠密行動をやるヤツは音が出ないノーマルマガジンを選ぶ傾向がある。
それと参考までに説明するが、作者である青空鰹が電動ガンHK416を使うときはBB弾120発入りのノーマルマガジンを5本持って行くぞ。しかし大抵1〜2本ぐらいしか消費しないみたいだ。……おっと! 向こうも説明が終わったみたいだから本編の方に話を戻るぞ!
「ふ〜ん…マガジンにも種類があったんだぁ〜」
「ガスガンやエアコキの場合はノーマルマガジンしかないからね。もしそういったのを使いたい場合は、なるべくセミオートで撃って慣れた方がいいと思うの」
彩さんはそう言うとBBボトルを取り、BBローダーの中へと入れる。
「袋を使って直接入れないんですか?」
「入れ難いし、何よりもBB弾が溢れるからこうやってるのよ」
「何おかしなことを聞いてるの?」と言いたそうな顔で彩は翔也の顔を見つめる。
「あ…そうなんですか」
「多分、彩さん達の中じゃ常識範囲内のことを聞いたんだなぁ」と思う翔也であった。
こうしてゲームに向けて準備をする翔也達であった。




