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真剣に読まないように(続)。

湯けむり。

作者: caem


 一本の枝から 引きちぎってしまうと


 咲かなくなるでしょう 花びらは


 まるで別れ話のように 歌ってみるならば


 どこで出逢ったかわからない 有象無象の輩と


 たった一枚に写っていた 肩を組まれていたふたり


 口付けるなんて知らなくて 手を握ることすらなくて


 ただそばにいてくれたらと まるで青い果実みたいに


 かじるととても甘酸っぱい まだ熟れてない林檎のような


 渋柿が似合うわたしには それっぽっちで良かったのに


 今ではずっと昔話の ただの呟き事


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― 新着の感想 ―
[良い点] 同じく。甘酸っぱい。
2021/11/12 02:05 退会済み
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